-
-
パラコート中毒で酸素投与禁忌なのは、活性酸素を恐れてのこと
2015/1/23
★パラコート⇒フリーラジカル。■パラコートの組織障害メカニズム・細胞内でレドックス反応(酸化還元反応) …パラコートと活性化パラコート間で延々と繰り返される酵素反応⇒①この反応の副産物が活性酸素;細胞障害 ②この反応でNADPHが消費される ⇒NADPHは抗酸化物質であり、少なくなる事自体で細胞障害 ...
-
-
未熟児が低Ca血症となりやすいのは、臓器が未熟なため。
2015/1/22
★副甲状腺、腎、腸が未熟なため。■正常・妊娠3期(妊娠27〜40週)より …カルシウム、リンが経胎盤的に、胎児に移行する⇒出生時,胎盤からのCa供給が途絶える⇒Ca摂取量↓となるが、副甲状腺の機能(PTH分泌)で補完する ■未熟児⇒低Ca血症①早産、light for dates児 ⇒副甲状腺の発達 ...
-
-
カルシウムとリンの調節機構;相互に影響し合うか?
2015/1/21
★「リンが低いとカルシウムは高い」云々の話は、両者の調節機構が似ていることに起因する。■カルシウム・分布:99%が骨、1%が細胞内、0.1%が細胞外⇒細胞外の内;50%がイオン、41%が蛋白と結合、9%が陰イオン(アニオン)と結合●動き①小腸から吸収(350mg/day)、小腸へ排泄(250mg/d ...
-
-
かぜ症候群に対して、エビデンスのある対症療法
2015/1/20
★抗ヒスタミン薬は効かない、効くのは意外に少ない。■発熱、疼痛・NSAIDs:効く、とするものが多い。筋肉痛、関節痛、倦怠感には効かない・アセトアミノフェン:効くかどうかは議論が分かれる。効くとするものも、500-1000mg使用している※OTC薬でアセトアミノフェンが入っているものは、効果あるかも ...
-
-
かぜ症候群へのアプローチ
2015/1/19
★病態にこだわらず、臨床症状から病型分類をする。■感冒・かぜ症候群の最も頻度の多い疾患が、急性ウイルス性上気道炎⇒臨床的には、急性上気道炎の病態にこだわるのは利便性がない (抗菌薬使用の判断など)⇒臨床病型分類をして、可能性の高い病気を頭におく⇒当てはめることで、診察がやりやすくなる ■病型分類①非 ...
-
-
市中肺炎の入院判断と、外来での治療
2015/1/16
★日本ではA-DROP、抗菌薬はマクロライド/キノロン/βラクタム。■入院判断①Pneumonia severity index(PSI) 背景 合併症 男性年齢 女性年齢 介護施設 癌 肝疾患 心不全 脳血管 腎 点数 年齢 年齢−10 10 30 20 10 10 10 ...
-
-
上気道炎と気管支炎と肺炎の違い、臨床判断
2015/1/15
★肺炎 vs. 気管支炎≒上気道炎。■臨床像①上気道炎:感冒症状…鼻水、咳、咽頭痛の内2種類以上ある事が多い②気管支炎:5日以上長引く咳。3週間程度持続する。50%に痰あり。発熱はまれ ⇒①と②は区別する意義ほぼなし③肺炎:発熱、喀痰を伴う ■細菌、治療①上気道炎・ライノが50%、他:コロナ、アデノ ...
-
-
交感/副交感神経の分布と、コリン/アドレナリン作用性の違い;汗腺は特殊!
2015/1/14
★分布が明確に違うのと、作用する神経伝達物質が違う事を理解すると、色々わかる。■自律神経の回路●交感神経 脊髄(中間外側角から後根を通って外へ)⇒節前繊維⇒交感神経節⇒節後繊維⇒各臓器へ●副交感神経・交感神経と同様に、神経節前後で、節前/後繊維となる①動眼神経:毛様体神経節を通り、毛様体筋へ②顔面神 ...
-
-
低Ca血症でQT延長する機序
2015/1/13
★電位依存性Caチャネルが開きにくく、ST部分が延長するため。■CaとQT・Caは細胞内濃度<細胞外濃度(約1万分の1)※細胞内外の電解質濃度(mM) 細胞内 間質液 Na 5~15 145 K 140 5 Ca 10-4 1~2 Mg 0.5 1~2 H 7×10-5 4×10-5 Cl 5~ ...
-
-
過換気で手がしびれる機序
2015/1/12
★低CaイオンとなりNaチャネルが敏感になるため。 ■体内のカルシウム分布●Caは血清中で①50%がイオン②40%が蛋白と結合(主にAlb)③10%が塩として存在する。⇒この内,生理的に働いているのはイオン ■過換気で低Caイオン血症となる・過換気⇒呼吸性アルカローシス⇒代償性に代謝性アシドーシスと ...