整形外科・皮膚・形成

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整形外科・皮膚・形成

蕁麻疹の分類と原因/病態

2015/3/22  

★持続期間で分類され、急性は原因が特定できうる。■蕁麻疹の分類・急性:6週間以内の発症・慢性:再発性でほとんど毎日症状があり、それが6週以上続く※ほとんど自然軽快する=急性 …6週間というのは一応の基準 ■蕁麻疹の原因/病態●蕁麻疹の基本病態・表皮浅層にある、皮下肥満細胞と好塩基球が活性化⇒ヒスタミ ...

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内分泌・糖尿病 整形外科・皮膚・形成

糖尿病で足壊疽が生じる機序、分類

2015/2/26  

★血管、神経病変がなくとも、高血糖だけで足病変のリスクである。■糖尿病による足病変の原因①神経障害・温痛覚が鈍くなる⇒下肢の障害に気づかない・自律神経障害⇒汗をかきづらくなる⇒皮膚乾燥、ひび割れ⇒皮膚深層への感染が助長される・運動神経障害⇒足の変形⇒加重による軟部組織障害 ②末梢血管障害・ 潰瘍、感 ...

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整形外科・皮膚・形成

脂肪塞栓症⇒神経障害、点状出血

2014/9/1  

★脂肪が動脈系につまるだけでない。■臨床症状●三徴:低酸素、点状出血、神経障害 …これらを受傷から24〜72時間で呈す・低酸素:約半数で呈する。人口呼吸が必要なことあり。・点状出血:20〜50%で認める。5〜7日で治る。・神経障害:だいたい認める。意識障害、けいれん、巣症状等認める。一過性。 ■機序 ...

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整形外科・皮膚・形成

にきびの原因

2014/8/16  

★皮脂、炎症、破裂。■にきび(尋常性痤瘡)・皮脂の分泌↑+角層が厚くなる(毛包異常角化)⇒毛包に皮脂が詰まる …この状態が白、黒にきび⇒アクネ菌の感染⇒炎症を起こして丘疹となる …この状態が赤にきび⇒毛包破裂し悪化 …嚢腫、硬結⇒瘢痕 ■アクネ菌・毛包分解、破裂する酵素を産生・表面の蛋白に抗原性あり ...

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整形外科・皮膚・形成 膠原・アレルギー

薬疹がでてくるタイミング

2013/11/16  

★薬にもより,すぐ~数ヵ月. ■蕁麻疹様・Ⅰ型アレルギー・原因:βラクタム,筋弛緩薬     生物学的製剤(異物)     プラチナ製剤(カルボプラチン,シスプラチン)・数分~1時間で発症⇒吸収遅れたり,既に感作されていれば時間は変わってくる ■麻疹様薬疹・Ⅳ型アレルギー・原因:抗菌薬(βラクタム, ...

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整形外科・皮膚・形成 麻酔・外科・胸部外科

VAC療法,なぜ効くか?

2013/10/1  

★膿を吸うことだけが目的ではない. ●VAC療法…陰圧閉鎖療法のうち,VAC systemを用いた方法 ■直接作用・湿った,温かい環境となる⇒創傷治癒に適している・陰圧により,創の表面+間質から水分を引く⇒組織の浮腫を防ぐ・陰圧により組織が変形する⇒端の部分が合わさる,など細胞学的にも良い影響⇒瘢痕 ...

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整形外科・皮膚・形成 薬剤

痒み止めの使い分け

2013/5/2  

★痒み⇔皮膚病変悪化の悪循環を抑える! ①抗ヒスタミン薬・末梢性,中枢性(下記参照)のいずれにも有用⇒皮疹のない痒み(皮膚搔痒症)にも有用⇒但し,アトピー性皮膚炎には効きにくい・世代第一世代: 抗ヒスタミン作用       抗コリン作用⇒口渇,便秘,排尿障害,緑内障・前立腺肥大で禁忌       中 ...

色素性乾皮症はなぜ皮膚癌になるのか

整形外科・皮膚・形成

色素性乾皮症はなぜ皮膚癌になるのか:DNA修復機構まとめ

2021/10/1  

★紫外線による損傷をうけたDNAを修復できないため,多数の突然変異が蓄積するから. 色素性乾皮症が皮膚癌の原因であることは有名です。 その機序は、日光によるDNA損傷を修復する機構に異常があるからです。 これを噛み砕いて説明していきます。 色素性乾皮症はなぜ皮膚癌になるのか ●紫外線を浴びる⇒DNA ...

整形外科・皮膚・形成

L3-L4の椎間板ヘルニアでなぜL5神経根が障害されるか

2021/9/25  

★腰椎の構造. 基本ですが、混乱する人は多いです。 このギャップは腰椎椎間板ヘルニアにのみ当てはまります。 ■椎間板ヘルニアの機序 ・L4-5間からはL5脊髄神経が出る…馬尾を形成し,ほぼ下方へ走行している ・L3-L4の椎間板ヘルニア⇒L3-4間の椎間板は,L4-L5からでるL5脊髄神経を圧迫する ...