★低CaイオンとなりNaチャネルが敏感になるため。
■体内のカルシウム分布
●Caは血清中で
①50%がイオン
②40%が蛋白と結合(主にAlb)
③10%が塩
として存在する。
⇒この内,生理的に働いているのはイオン
■過換気で低Caイオン血症となる
・過換気
⇒呼吸性アルカローシス
⇒代償性に代謝性アシドーシスとしたい
⇒蛋白がH+を離す
⇒蛋白が陰性となり,Ca2+と結合
=Caのイオン型が減り,蛋白結合型が増える
⇒低Ca2+血症
■低Ca2+血症でテタニーとなる
・低Ca2+血症
⇒神経細胞Na+チャネルへ影響
①ちょっとでも脱分極に近づくと、開口するNaチャネルの数が増える
②Naチャネルの透過性が亢進する
(なぜこうなるかは不明)
=神経細胞へNa+が流入しやすくなる
⇒神経の興奮性↑
=テタニー
※筋収縮の際のCaイオンは細胞内であり、低Ca2+血症とは関係ないことに注意。
参照 Guyton, UpToDate