内分泌・糖尿病 電解質異常

Refeeding syndromeの病態と合併症

★リンの欠乏が主体.

◎リンの重要性を感じましょう。

■Refeeding syndromeの病態
・絶食状態は、体内のリン(P)が欠乏しています
・食事開始=グルコース摂取
インスリン分泌
⇒①細胞内へP,K,Mgが移動
  ⇒これにより電解質異常
 ②細胞で足りていないATPなどを産生(Pを消費)
  ⇒更にP欠乏
  ⇒リン酸○○が不足
  ⇒組織低酸素,エネルギー不足
 ③腎でNa再吸収↑
  ⇒体液量↑ 

■Refeeding syndromeの合併症
・②による心筋収縮力↓+③による前負荷↑ 
心不全
※ビタミンB1欠乏も合併し,これを増悪しえます。
参照:http://blog.livedoor.jp/megikaya/archives/22664970.html

・カロリー,脂肪の急な摂取
⇒肝臓に蓄積(脂肪肝的変化
⇒肝,胆道系逸脱酵素が上昇!
※但し,絶食時の栄養不全による肝細胞アポトーシスによっても肝,胆道系逸脱酵素↑
 ⇒この場合,適切な栄養摂取により改善します
 ⇒この鑑別が重要です。

・他
下痢:腸粘膜萎縮,膵臓の障害によります
腹痛:消化管の収縮不良⇒便秘によります

参照 UpToDate

-内分泌・糖尿病, 電解質異常