内分泌・糖尿病 膠原・アレルギー

ステロイド投与後、どういう場合に漸減が必要か

★どんなに高用量でも、3週間以内の使用は漸減必要なし。

■ステロイド急速中断による副作用;副腎不全

●機序
・ステロイド長期投与→negative feedback→視床下部-下垂体-副腎系が抑制される
 =下垂体からのACTH分泌↓副腎へのACTH作用↓
副腎不全徴候を呈する場合
…ステロイド急速中断
 下痢で薬剤吸収↓
 肝のCYP3A4誘導作用ある薬剤併用;リファンピシン、フェニトインなど


●ステロイド急速中断による副腎不全のリスク
①リスク高い

⇒プレドニゾロン20mg/day以上 × 3週間以上
 眠前投与の場合、5mg/day以上 × 数週間以上
 Cushing徴候あり
②リスク中等度

⇒プレドニゾロン10-20mg/day × 3週間以上
 プレドニゾロン10mg/day以下の投与(眠前投与でない場合)
③リスク低い
⇒ステロイド3週間以内の使用
 プレドニゾロン10mg/day以下の隔日投与

中等度以上、もしくはリスク不明の場合にステロイドtaperingの適応となる
・ステロイドtaperingが必要か、判断したい場合
…手術前など(tapering必要なければ、すぐ手術したい)
⇒ACTH 1mg刺激試験行う

参照 UpToDate、医学書院;もう膠原病は怖くない!

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