内分泌・糖尿病

インスリン製剤、特徴まとめ

★実際よく使うものだけ。

■持効型;ほぼ24時間
●種類
ランタス(インスリングラルギン):ほぼ1日で安定
トレシーバ(インスリンデグルデク)):効果が安定するまで長くかかる(2-3日)
レベミル(インスリンデテミル):半減期がやや短いが、妊婦に使う(昔FDAの推奨)

●使用法
・2型糖尿病患者で降血糖薬にて血糖コントロール不良の場合、導入を検討
⇒まず4-6単位から開始、3日以上おいて2-4単位ずつ増やしていく
⇒血糖が良くなってきたら、SU薬や速効型インスリン分泌促進薬の中止を検討
経口からインスリン単独療法に切り替えることも可能
⇒切り替え時に体重増加や低血糖の頻度が高いとされる。
 長期的に内服を残すかどうかは、決まりはない

■速効型
ヒューマリンR
・スライディングに用いる;バイアル製剤で汎用性が高いため
・点滴に用いる:認可とか添加物とかの問題で、これが唯一使える
 …点滴時は投与直後に効果発現する
 ※持効/中間/速効/超速効は、皮下投与における違い;皮下からの吸収スピードが律速

■超速効型;15分未満で効果発現
●種類
ヒューマログ(インスリンリスプロ)
ノボラピッド(インスリンアスパルト)
アピドラ(インスリングルリジン)
・3剤の間でほとんど変わりなし

※超速効型のみ、持効型のみを比較した試験では、血糖値や心血管イベントに差がなかった
⇒2型DMでは持効型追加のみ(BOT)で十分なことが多い
⇒しかし、特に食後血糖が高い患者は超速効型が必要となり得る;強化療法=4回打ち

※ミックス製剤(25, 30, 50, 70)
 …持効型+超速効型で、数字は超速効型の割合(%)
・強化療法の変わりに用いられる;打つ回数が少なくて済むため
⇒但し強化療法より血糖コントロールはやや悪くなるとされる

参照 UpToDate

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