感染

飛沫感染と空気感染の機序からみた違い、定義

★排泄される大きさが小さいと空気感染(飛沫核感染)!


◎麻疹流行で空気感染の恐ろしさが認識されました。飛沫感染とは、何が異なるのでしょう。

感染症予防!【N95マスク/DS2マスク】【興研 日本製 ハイラック350型(10枚入り) 国家検定合格】使い捨て防塵マスク 感染対策マスクのスタンダードタイプ ンフルエンザウイルスに!結核に!空気感染対策に 02P03Dec16


空気感染にはN95マスク。医療者の常識です。

■定義
感染範囲で異なります。
・飛沫感染:1m程度以下
・飛沫核感染:1m程度以上
・空気感染:飛沫感染と飛沫核感染の総称

▶下記参照ください。1mというのは大体ですが、大体で結構です(2004年の定義によります)。

■機序の違い
上気道病変を引き起こす病原体
⇒咳やくしゃみ
多量の分泌液とともに,病原体が排泄
⇒5μm以上の粒子は1mくらいしか飛ばない
=飛沫感染

結核,麻疹,水痘,SARSコロナウイルス
⇒咳やくしゃみで排泄
コートしている分泌液が蒸発しても病原性を維持
⇒5μm以下の粒子となる
⇒浮遊して1m以上飛ぶ
=飛沫核感染

ウイルスや細菌自体の大きさではないということに留意しましょう。

※比較的最近は、60 µmを境界にlarge dropletsとsmall droplets + droplet nuclei を分けている定義もありますが、日本語の定義は2004年の論文を参照にしているものと思われます(違うようでしたら教えてください)。

参照 Current Opinion in Biotechnology. 2004;15(3):170–174. Journal of Hospital Infection. 2006;64(2):100–114.

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