★リン貯留が最も重要.
1.リンの貯留
・GFR低下
⇒リンの再吸収↑
⇒リン貯留
・血清P濃度↑より,
①低Ca血症
②活性化ビタミンDの産生・活動性↓
③PTH遺伝子発現↑
⇒PTH↑
2.フリーのCaイオン濃度↓
・P濃度↑,活性化ビタミンD↓,PTHの骨への作用↓よりCa濃度↓
・副甲状腺の主細胞:膜受容体のCaSRにより感知される
⇒PTH mRNA濃度↑
⇒PTH産生↑
3.活性化ビタミンD(カルシトリオール)濃度↓
①副甲状腺のVDRへの作用
=PTH転写を抑制,が抑制される
⇒VDRの量↑
⇒PTH産生↑
②Ca吸収,骨からのCa放出↓
⇒低Ca血症
⇒PTH産生↑
4.FGF-23濃度↑
・腎障害により,骨細胞より迅速にFGF-23濃度↑
・FGF-23は1-αヒドロキシダーゼ活性↓
⇒活性化ビタミンD産生↓
⇒3.へ
5.ビタミンD受容体,Ca感受性受容体,FGF受容体発現↓
・骨格筋のPTHへの抵抗性↑
※PTHの作用
・近位尿細管でP再吸収を抑制する:血清P↓
・骨吸収を促進:血清Ca↑
・活性化ビタミンD産生の反応を仲介:活性化ビタミンD↑
参照 UpToDate