神経・感覚・精神・脳外科

反射性失神の仕組み

★だいたい血管迷走神経反射.

■迷走神経反射
感覚刺激
⇒迷走神経上行路,疼痛刺激伝導路,中枢神経入力路(視覚など)
孤束核を刺激
副交感神経賦活化:心抑制反射:除脈,A-systole,房室ブロック
 交感神経抑制:血管拡張反射:低血圧

Bezold-Jarisch反射
交感神経刺激による血管内圧↑
 or 血管内volume↑
⇒左室過剰収縮、心拍数増加
心房か大血管:伸展刺激受容器の活性化
 左心室:機械受容体の活性化
迷走神経求心路を介する、中枢性の交感神経抑制+副交感神経刺激
⇒末梢血管拡張、徐脈

●このトリガーとして、立位やTilt試験がある
…下肢血液貯留
⇒静脈還流量↓
⇒左室容積↓
⇒交感神経↑

※よく、迷走神経反射に含まれる。

■頸動脈洞反射
頸動脈や大動脈弓の血管内圧↑、又は外部からの頸動脈圧迫
⇒血管壁伸展
頸動脈,大動脈弓にある圧受容器活性化
舌咽神経を介し、延髄の孤束核/ 迷走神経背側核、疑核、延髄橋網様体へ
⇒遠心性神経繊維へ作用
 …洞結節や房室結節に分布する迷走神経↑、心室筋や全身血管に分布する交感神経↓
⇒除脈,低血圧

セロトニン伝導路が関与しているかも
 …SSRIや三環系抗うつ薬が,発症予防に有効であるから
 
アデノシンが関与しているかも
 …アデノシン投与により誘発+tilt試験でアデノシン濃度上昇
 ⇒アデノシンは血管拡張は心抑制作用有り

 
参照 UpToDate 
更新 2015/1/22

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