★基本的に陽性の場合胸部Xp.
■機序
ツベルクリン:ヒト結核菌から分離精製した数種類の蛋白質
●陽性
・結核菌への暴露歴あり:Tリンパ球による遅発性過敏反応をみているため
●陰性
①活動性結核の患者と接触している場合
⇒TB感染の初期で,Ⅳ型アレルギーが確立していない可能性
⇒患者接触後8週間後再検(反対の腕で)
…3~7週でツベルクリンコンバージョンが起き,新規感染引き起こす
②常に感染リスクのある状況の場合
…北アメリカの医療従事者など
⇒血清学的検査(クオンティフェロン)施行すべき
③remote exposureが疑われる場合
…BCGによる感染,TB以外のMAC暴露等
⇒最初のツベルクリン反応は陰性となりうる
⇒しかしこれが免疫を呼び覚ます
⇒2回目のツベルクリン反応で陽性となる(ブースター効果)
■解釈
・感度:5mmで98%,10mmで90%
陰性⇒偽陰性を除外する
陽性⇒活動性結核の精査のため,医療機関受診
●偽陰性
・免疫力低下,テクニカルミス
●偽陽性
・MAC感染
・BCGワクチン:小学校入学前に2回目の接種⇒10年以上陽性となる
⇒クオンティフェロンで鑑別可能
※BCG
…ウシ型結核菌の弱毒化ワクチン
※クオンティフェロン
…結核菌に特異的な蛋白と血液を反応
⇒Tリンパ球からインターフェロンγが放出
⇒これを定量測定
参照 UpToDate