放射線・検査

心エコー:狭窄の評価

★背景はベルヌーイの式と連続の式。

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■基本
●「狭窄⇒圧較差」
・血液は狭窄部の出口では管腔壁に沿って流れることができない
⇒管腔壁に近い部分では渦が形成される
流れの剥離
⇒圧力損失する
ベルヌーイの式
圧力差=4×速度の二乗

■大動脈弁狭窄

・正常弁口は3㎠
●重症AS定義
 ①大動脈弁通過最高流速(AS jet velocity):多方向から記録した最大値 ≧4.5m/s
 ②平均大動脈弁圧較差(PG)≧50mmHg
 ③大動脈弁口面積(AVA)≦0.75㎠
◎連続の式
・断面積×時間速度積分値(TVI)が、狭窄前後で一定
 …TVIとは、CWで速度をなぞって測れる面積
左室流出路(LVOT)断面積×TVI(LVOT)=弁口面積(AVA)×TVI(大動脈弁 )
⇒LVOT断面積は長軸で測定し、TVI(LVOT)とTVI(Ao)はそれぞれCWで測定することで、AVAが算出できる

■僧帽弁狭窄

・正常は弁口5~6㎠
●重症MS定義
 ①平均僧帽弁口圧較差≧10mmHg
 ②僧帽弁口面積≦1.0㎠
 ③pressure half time(PHT)≧220msec
◎PHT
・狭窄部最大血流速度÷1.4
…圧力差÷2と相関する(ベルヌーイの式より)
 ⇒弁口面積1㎠の時220msecである
 ⇒弁口面積=220÷PHT
PWでE波のピーク▶︎その0.71倍の速度まで低下するまでの時間
…ピークは、最初のスパイクを無視して延長する

参照 新・心臓病診療プラクティスなど
更新 2014/11/ 8

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