★様々な要因による.
◎これは意外に知っている人が少ない話です。
①血圧波形の構成
・血圧変化の波
⇒大動脈の根元から始まる波と,端に行き,反射してくる波の重ね合わせにより形成される
⇒よって,体の端に行くほど血圧波形は尖る
…もとの波と反射波がより重なるため
⇒ピークが高くなる
=末梢ほど最大血圧が高くなる
②血管の硬さ
・中枢の血管は、弾性繊維を多く含みやわらかい
…末梢にいくほど平滑筋層の割合が多くなり,硬いのです
+加え,末梢へ行くほど「血管壁の厚さ÷血管径」が大きくなる
…血管壁の割合が多い、即ち硬くなる要素が多いのです
⇒末梢ほど血管は硬くなる
⇒末梢ほど脈波が早くなる
…血流の速度とは異なります。脈の立ち上がりの早さで、つまりピークが高くなるということです
⇒末梢ほど血圧が高くなる
③血流速度
・血管の分岐,そこでの径の減少により速度が減衰する
⇒上肢へ行く血管の角度が大きく、そこでの速度減衰が大きい
⇒上肢へ行く血流の方が遅くなる
⇒上肢の方が血圧が低くなる