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心房細動アブレーションの略説

★基本的にはPV isolation。

■pulmonary vein isolation (PVI, 肺静脈隔離術)
①右、左大腿静脈穿刺、食道温モニターを留置
②CS電極、SVC電極を留置、ブロッケンブロー針を卵円孔に
③心房中隔穿刺、左房へシース留置
④左房造影
⑤Lassoカテーテル(リング状10極)で左房内電位をとり、CARTO CTとmerge
⑥アブレーションカテーテルを左房へ留置、LassoをLSPV(左上肺静脈)におく
 ⇒肺静脈電位を確認+CS pacingで左房電位の後に肺静脈電位が続くことを確認(左房と肺静脈が伝導している)
⑦左肺静脈隔離(LSPV, LIPVをまとめて囲う)、右肺静脈隔離;肺静脈電位消失を確認
RSPV焼灼の際はSVC pacingしながら
…SVCと横隔神経は近く、paceするとswitching(しゃっくり)認める
⇒RSPVの前面を横隔神経が通り、横隔神経損傷がないか確認しながら焼灼する

⑧LassoをそれぞれPVにおき、CS pacing
 ⇒Lassoは左房収縮の電位はひろうが、その後に続くPV電位は消失している(左房→肺静脈伝導消失)
⑨Lassoからpacing
 ⇒pacingにより肺静脈電位を認める(pacing直後の電位)が、それに続く心房電位が消失している(肺静脈→左房伝導消失)
…この際再開通認めれば、最も近いLasso電極の部位から再アブレーション、伝導ブロックを確認

※食道温モニターの位置を見て、食道と左房の位置関係を把握
⇒食道と近い位置を焼灼する時、温度に特に注意(心房食道ろう が合併症)


■roof line, botom line作成

・Afは、主にPV起源の期外収縮から、左房内のリエントリーを介するとされる
⇒左房内リエントリー(縦方向)は左房上面か下面を含むことが多い
⇒左房上面 (roof line) or下面 (botom line) の線状焼灼を追加することもある


■CAFEアブレーション

・左房内のcomplex fractionated atrial electrogram (CFAE) 
⇒Af持続に必要だと考えられる
⇒同部位を見つけて消却する(60分以内にする)


■SVC isolation

・期外収縮の起源がSVCであることもある
①SVC造影
②アブレーションカテーテルで電位をとり、map作成
③通電
※twiching(横隔膜と同期)に注意:横隔神経へ通電しており、術後横隔神経麻痺を呈しうるため

参照 EPS, UpToDate

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