★共鳴数の違いにより、振動する繊維が違うため。
■音伝達の機序
・音→外耳道→…→アブミ骨(振動を増幅)
⇒卵円窓と接している
⇒前庭階と接しており、振動が前庭階へ
●蝸牛
…前庭階:ライスネル膜:中央階:基底膜:鼓室階
・ライスネル膜はかなり薄く、音の伝達には関与しない
⇒前庭階と中央階をまとめて考える
⇒ 前庭階と中央階:基底膜:鼓室階
●基底膜
・2万程度の繊維からなり、片方がゆるく固定されている
+蝸牛の周りは骨で固く固定されている
⇒蝸牛の中の液体が動くと、基底膜が動く
・音でアブミ骨→前庭階と中央階が押されると、中の液体が前(蝸牛の先)へ向かって動く
⇒基底膜は鼓室階側へ押される
・基底膜の繊維は、
入り口(卵円窓側)が太く短く、 蝸牛先端側が細く長い
⇒高い音(高振動数)は、卵円窓側で共鳴、
低い音(低振動数)は、蝸牛先端側で共鳴する
⇒その部分の繊維が大きく振動、そこで音のエネルギーが途絶える
⇒繊維の揺れをコルチ器が感知、蝸牛神経へ伝える
参照 Guyton生理学