★重症だったらPPI開始。
■アプローチ
・診断補助としての胃カメラは勧められない;が、背景によっては施行しても良い
⇒病歴と診察のみで診断して良いということ
・ピロリ除菌は勧められない;GERD改善に効果ない
・アプローチは2種類(UpToDate方式)
⇒step upか、step down
●症状が軽度、または週2回以下の場合
・step up アプローチを
①生活指導+頓服でH2ブロッカー開始
②症状残存する時、H2ブロッカー増量(〜通常量まで)
③症状残存する時、H2ブロッカー中止し、最低量からPPI開始
④症状残存する時、PPIを通常量まで増量
⑤症状コントロールできた用法で、8週間まで内服継続(以降中止)
●症状が重度、または頻度が多い時
・step down アプローチを
①生活指導+通常量のPPIを開始
②症状軽減した際には、PPI漸減→H2ブロッカーへ切り替え
③8週間で投薬中止
●投薬中止後再発した場合
・消化器内科に紹介を
⇒8週間治療をもう一度行う、低用量PPIをずっと飲むなどの対応
⇒PPI長期内服は骨折のリスクを上げる。難しい場合は手術を検討
※生活指導
●エビデンスあるもの
・ダイエット
・食後の頭部挙上
・胃酸分泌促進する食事の回避(脂肪多いもの、カフェイン、チョコレート、辛いもの、炭酸飲料、ペパーミント)
●エビデンスないが、良さそうな事
・ベルトを緩くする;腹圧↓
・食後にガムをかむ;唾液により、逆流した胃酸を中和
・禁煙;煙草は唾液を減らすから
・禁酒;飲酒は食道下括約筋を緩めるから
・腹式呼吸のトレーニング;食道下括約筋を締めるから
参照 UpToDate, Dynamed