内分泌・糖尿病 電解質異常

神経因性食思不振症による電解質とホルモンの変化について

★低カリウム血症、GH高値、TSH高値を理解する。

◎基本的にはどんな項目・検査値も低下する疾患ですが、フィードバックによりGHとTSHは高値となります。USMLEに頻出。

■摂取不足
●ものを食べない=塩もとらない
⇒NaCl摂取↓
脱水(水分摂取が少ない事も寄与)
レニンーアンギオテンシンーアルドステロン系亢進
⇒ナトリウム再吸収、カリウム排泄
⇒低K血症


■低栄養
①成長ホルモン

IGF-1(insulin-like growth factor-1)が低下
⇒negative feedbackにより
⇒GH(growth hormone)↑
※GH抵抗性となっておりGH系が機能しない
⇒骨形成に重要であり、骨粗鬆症が進行する

②甲状腺ホルモン

・T4からT3への経路が阻害
T3低下
⇒negative feedbackにより
⇒TSH↑
※食べ始めると正常に戻る

③副腎ホルモン

・コルチゾール過剰状態
⇒うつ、不安

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