★短時間では問題とならない熱源が,長時間接触することで生じる熱傷.
◎意外に知らないかもしれません。
「低温」に暴露することで生じる火傷ではありません。それは凍傷です。
■低温やけどの機序
●動物実験によると、熱傷が生じうる最低温度は以下のようだったそうです
SDB:37.8℃
DDB:41.9℃
Ⅲ度:47.9℃
※圧力が加わると,これ以下でも生じます
⇒血流障害により熱拡散・希釈障害おきるため
・受傷部位に一酸化窒素(NO)の活性酸素代謝物の蓄積が有った
⇒NOの関与が考えられています
■低温やけどの臨床像
・皮膚所見では判断が難しいことあります
⇒より深部へ到達していることある
…デブリードマン行って判断され得ます
・カイロ,電気カーペットが典型的だが,長時間の入浴や電気こたつも原因となります。
参照 熱傷治療マニュアル