-
-
腎機能障害患者で造影MRIが禁忌の理由、機序
2017/7/10
★腎性全身性線維症。◎ガドリニウム造影剤は腎機能低下例に使用禁忌ですが、副作用は腎機能障害でなく全身性の疾患です。 ■腎性全身性線維症●概要・ガドリニウム造影剤への暴露後2-4週で発症する(2日〜8年との報告も)、皮膚や筋に線維化をきたす疾患。診断は生検によります。・28%は進行せず、20%に進行を ...
-
-
寝ている時に急にピクッとなる現象
2017/5/29
★生理的ミオクローヌスの一つで、ジャーキングと言われ、無害な現象。◎寝ている時によくビクってなりますが、なんなのでしょう。 ■生理的ミオクローヌス(ジャーキング)●単純な睡眠関連行動の一つ。・どの年齢でも生じうる、良性の現象。・睡眠不足や、カフェインなどのstimulant摂取と関連がある場合もある ...
-
-
三尖弁逆流に対する手術適応
2017/5/15
★はっきりと決まってはいないが、手術のタイミングは遅れる傾向にある。◎三尖弁閉鎖不全症(TR)の手術適応は、特に他の弁膜症が無い場合、決定が難しいです。 ■手術適応●TR+僧帽弁 or 大動脈弁疾患・severe TRの場合は同時に手術した方が良い・mild-moderate TRの場合、いずれかに ...
-
-
心エコーによる右室機能の評価
2017/5/1
★重要なのはD-shapeとなるタイミングとTAPSEやMPI, 拡張能計測は左室と同様。 ◎右室機能は最近注目されている指標です。右室解剖・機能評価法について、簡単にまとめます。 ref:心エコーで何を測っているか,分かりません.ref:心エコー:収縮能の評価ref:心エコー:拡張能の評価ref: ...
-
-
中心静脈穿刺ってどうやるの?注意点をまとめ!
2021/6/7
最近では基本的にエコーガイド下での中心静脈穿刺が推奨されていますが、カテーテルアブレーション時など、ランドマークで穿刺せざるを得ない状況は多くあります。ここではそのコツと注意点をまとめました(自分の経験に基づいているので、かなり主観的です)。 まずはやっぱりこの本の紹介から始まる。 ねじ子のヒミツ手 ...
-
-
心室期外収縮の起源を心電図12誘導から推定してみる
2017/2/27
★EPS中の心臓解剖の言い回しがわかると(前回記事)、理解できるようになる。◎不整脈の先生が心電図を見て、「これは〇〇起源っぽいな」と言いますが、どのように考えているのか不思議に思っていました。今は、大まかな解剖を頭に入れながら、アルゴリズム的に推定しているんじゃないかと思っています。ここでは、特発 ...
-
-
心臓の解剖でEPSの際に基本となる、しかし混同されやすい事項
2017/2/20
★心臓の前は、体の前とは違う!◎前か後ろか?左か右か?初学者には非常にわかりにくい所です。しかも、はっきりと中々教えてもらえず、モヤモヤします。ここでは、指導医に教えてもらったことを、噛み砕いて説明します。 Anatomy for Cardiac Electrophysiologists: A Pr ...
-
-
PSVT: AVRTとAVNRTの、機序から考えた12誘導心電図上の違い
2017/2/13
★PSVTの鑑別ですが、どんなリエントリー回路かを考えると、違いがわかります。しかし〇〇っぽいとは言えますが、実際はEPSをやってみないとわかりません。◎不整脈の先生がnarrow QRS頻拍の心電図を見て議論していますが、なにを考えているのでしょうか。わかりやすさを重視して説明して見ました。 ■頻 ...
-
-
ICD植え込み後の運転制限について
2017/2/6
★埋めれば運転停止期間が定まっており、埋めなければ運転は禁止。◎植え込み型除細動器(ICD)に関して、運転制限は社会的な問題です。運転したいから移植しない、のは医学的に正しくないのは明らかですが、法律上どうでしょうか。 ■ICD植え込みが決定するまで●ICDの適応には一次予防と二次予防があります。・ ...
-
-
透析患者の心臓弁膜症の評価、循環器コンサルトのタイミング
2017/2/1
★基本的に対応は非透析患者と同様。 ◎透析患者は、血液透析導入時に心エコーが施行されることが少なくありません。どの程度の異常で異常と判断し、循環器内科へコンサルトすべきでしょうか。ここではASとMRについて見てみます。 ■大動脈弁狭窄症 ●石灰化が病態であり、透析により進行します。・透析患 ...