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循環器 薬剤

ハンプの利尿作用は、なぜ生理的と言えるか

2021/9/5  

★詳細は不明だが、利尿作用↑にGFR↑が必要だと考えられている。ANPに関しては新薬開発が進んでいます。 ハンプはANPそのもので、利尿作用が「生理的だ」とよく言われます。 これはなぜなのか。解説します。 ■ハンプ(ANP)の作用 ①血管拡張 これにより血圧が下がる。 ②Na利尿作用 ●基本的にNa ...

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未分類

心不全の評価・予後:NYHA、ACC/AHA staging、シアトル心不全モデル

2019/10/17  

★心不全の予後には様々なものが関わるので、計算ツールがある。◎まあ、普通はNYHAで十分。 ■NYHA (New York Heart Association)機能分類 NYHA 具体的な基準 Ⅰ 日常生活動作で症状なし 7Mets以上の運動:屋外での作業、スポーツ Ⅱ 日常生活動作で症状あり 安静 ...

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神経・感覚・精神・脳外科

浸透圧性利尿薬の使い分け 心不全には使わない?

2019/10/16  

★急に脳圧を下げたい時はマンニトール使ってもよい。 ◎普通、心不全には使わない。脳圧低下させる。 ■マンニトール・吸収されない糖⇒血管内浸透圧上昇し、間質から血管内に水を引く⇒体内で代謝されない =完全に腎排泄⇒近位尿細管、ヘンレのループにてNaと水の再吸収を抑制 ・投与後40〜50分後に脳圧は最低 ...

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薬剤

よく使われている利尿薬一覧

2021/5/26  

★病棟での検索用。 「商品名(ジェネリック):用量:特徴」 (青が一般名) ループ loop diuretics ・ラシックス(フロセミド、オイテンシン)10, 20, 40mg ・ルプラック(なし)4, 8mg ・ダイアート(ダイタリック)30, 60mg ・ルネトロン(ブメタニド)1mg ・アレ ...

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麻酔・外科・胸部外科

末期心不全患者への緩和ケア法

2019/10/14  

★可能な限りの心不全内服加療、オピオイドが効果的。 ◎症状が複雑。病態理解も必要。 ①心不全薬物療法●心不全治療の目的が延命でなく緩和ケアであったとしても、心不全治療の最適化は必須・利尿薬、塩分/水分制限を用いて肺うっ血のコントロールを試みる・β遮断薬、ACEi/ARB、アルドステロン拮抗薬は心不全 ...

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未分類

拡張型心筋症かと思った患者がheavy drinkerだった時

2019/10/13  

★アルコール性心筋症を考え、かなり積極的に禁酒を指導する。 ◎でも禁酒させるのは難しい。 ■アルコール性心筋症とは●臨床像・moderate drinkであれば、むしろ心血管系に保護的に働くとの報告あり (moderate drink; 女性は7杯/週未満、男性は14杯/週未満)⇒moderate ...

循環器

右心カテーテル:圧波形の読み方、評価法【まとめ】

2021/9/7  

★Swan-Ganzカテーテル法から分かる事まとめ。 右心カテで予後を変えない、ということだけ知っているレジデントが多いですが、それはエビデンスの解釈を誤っています。 当然使えるシチュエーションはあります。 右心カテの勉強から逃げてはいけません。 それぞれのパラメータにわけて、わかりやすく解説してい ...

内分泌・糖尿病 神経・感覚・精神・脳外科

ビタミンB1欠乏で神経障害、心不全(脚気)、Wernicke脳症となる機序

2021/9/8  

★クエン酸回路関連で神経障害、血管拡張により心不全をきたす。ビタミンB1欠乏による様々な疾患。 具体的には神経障害、ウェルニッケ脳症、心不全、代謝性アシドーシスなどがあります。 現象としては有名ですが、その機序は少し複雑です。 理解には、生化学の理解が必要です。 ■「ビタミンB1欠乏→代謝性アシドー ...

呼吸器 循環器

なぜ起坐呼吸が生じるか【病態生理】

2021/9/9  

★右室への還流量を減らす体位。 ◎基本的に左心不全で生じて右心不全で生じますが、理由は静脈還流量にあります。 また、まれに肺疾患で生じることもあります。 それらの病態生理をわかりやすく解説しました。 ■起坐呼吸のメカニズム ★起座呼吸のほとんどの原因は左心不全です。 まれに肺疾患で生じることがありま ...

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血液、輸血

心不全で貧血がある場合、どうするか

2019/10/9  

★そんなに証拠はないが、鉄を補い、Hb7-8以下で輸血を考える。 ◎よく経験するシチュエーションです。 ■原因①炎症・心不全には炎症が関与しているとされる:TNFα、IL-6などの上昇を認める②希釈・あり得る。この場合予後悪い;但し希釈と解釈するのは、臨床的に難しい場合が多い③鉄欠乏・実は高頻度で、 ...