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術前の心臓リスク評価の方法
2015/6/15
★非心臓手術の術前評価の話。 ■アルゴリズム ①緊急手術が必要なら、施行する⇒②超ハイリスク患者は、落ち着くまで心臓の治療を優先 …最近のMI/UAP/AHF、重要な弁膜症(特にAS) ⇒参照;術前の心臓リスクへの対応⇒③RCRIでno riskの場合、手術へ …下記参照⇒④METs≧4の場合 ...
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女性化乳房の原因、病態
2015/6/10
★エストロゲン/アンドロゲン比上昇で、乳腺組織に直接作用する。 ■病態生理●エストロゲン ・乳腺に直接作用⇒乳腺管の肥大/ 伸展/ 分枝の促進 管周囲の繊維芽細胞増殖、血管増成●アンドロゲン・エストロゲンの作用に拮抗 ・エストロゲンとアンドロゲンのバランスが崩れ、女性化乳房となる…バランス ...
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急性腎不全:腎性、腎前性の鑑別法【まとめ】
2021/9/11
★基本的にFENaや尿中Cl、利尿薬使用していればFEUNかFEUA、ただ最も信頼できるのはボリューム負荷。 臨床上、急性腎不全(AKI)の原因が腎性なのか腎前性なのか区別に迫られる場面は多々あります。 この記事では、その鑑別法をわかりやすくまとめていきます。 尿中電解質、尿浸透圧、FENa, FE ...
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AKIかと思ったら;定義、原因と病態
2015/6/5
★ATNは腎虚血(+腎毒性)で生じる。 ■急性腎障害(AKI)の定義;AKIN分類・48時間以内でCreが0.3mg/dl以上 or 50%以上の上昇, 若しくは尿量が6時間以上にわたり0.5ml/kg/h以下に低下すること ●重症度Stage 1:Cre 0.3以上 or 50%以上の上昇/ 尿量 ...
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ヘモグロビンの種類
2015/6/3
★正常ヘモグロビンはHbA/ F/ A2、他たくさんの異常ヘモグロビン。 ■正常ヘモグロビン●HbA …α鎖2本+β鎖2本:97%●HbF …α鎖2本+γ鎖2本:1%(胎児ヘモグロビン)●HbA2 …α鎖2本+δ鎖2本:2-3% ⇒βサラセミア(β鎖を作れない)で増加、酸素運搬の主役となる ※サブユ ...
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発作性高血圧の原因と治療;褐色細胞腫だけか?
2015/6/1
★褐色細胞腫を否定すれば、交感神経抑制と精神科的管理が効果的。 ■鑑別診断・褐色細胞腫 …必ず1回はスクリーニングすべき;血中カテコラミンか蓄尿カテコラミン・動揺性高血圧症 …ストレスを原因とするもの;但し自覚していない患者が多い・パニック障害 …抗不安薬が著効する。発作性高血圧をpresentat ...
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クロピドグレル耐性の検査、機序、対応
2015/5/29
★機序は遺伝子多形が最も重要、ただスクリーニングは推奨されない。 ■定義・クロピドグレル(プラビックス)耐性、無効⇒ADPによる血液凝集が、非治療時と比較して10%以下しかない事 ・抗血小板薬内服時の血小板反応性亢進(HPR;heightened platelet reactivity)⇒治療時にも ...
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胸部/腹部/腸骨/膝窩動脈瘤の具体的な管理、治療
2015/5/27
★動脈瘤は破裂を疑えば緊急手術、適応があれば選択的手術、なければ外来フォロー。 ■胸部大動脈瘤(TAA)・以下の場合、選択的手術を①有症候性(少ない)②拡張後期径が、上行で50-60mm以上、下行で60-70mmm以上 ※女性の場合、正常大動脈径の2倍以上で選択的手術を検討手術 ※上行の場合、大動脈 ...
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大動脈解離の具体的な分類、管理、治療
2015/5/25
★分類、すぐにβ遮断薬で循環管理。 ■まず、すぐに分類する●Stanford分類・A型:上行大動脈に病変があるもの・B型:A型でないもの●似ている他の病態・壁内血腫 …大動脈を栄養する血管の損傷。解離に準じて治療する。・血腫を認めない内膜のみの損傷 …現状では画像で解離と区別つかない。手術してみたら ...
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どんな時に慢性副鼻腔炎を疑ってCTをとるか
2015/5/22
★12週間続く症状がある時。 ■慢性副鼻腔炎の定義・副鼻腔〜鼻腔の炎症が12週間以上続いた状態■診断●症状・以下のうち2つ以上の症状が12週間以上続く(治療に関わらず)①粘液膿性鼻汁②鼻閉③顔面痛、緊満感④嗅覚低下⇒検査へ※身体所見はあまり有用でない(参考)⇒頭部を前屈させた時の痛み:感度75%、特 ...