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HbA1cの値が当てにならない場合
2015/3/2
★糖化された古いヘモグロビンがどれくらいいるか、アッセイは正確か。■HbA1cとは●Hbには3種類ある⇒HbA(成人の97%),HbA2,HbF ・Hbは、産生されたては糖化されていない⇒その後、血中の糖類(特定のヘキソース)から,自由に糖鎖が付加される ※これは非酵素的な反応で,非常にゆっくり進行 ...
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糖尿病で易感染性となる機序
2015/2/28
★限定された感染症にかかりやすくなり、その機序は大分わかっている。■本当に易感染か・実は議論が分かれる所・以下の特定の感染症は明らかに罹患しやすい…足感染、尿路感染、浅部真菌感染(口腔カンジダ、白癬)、ムコール症、悪性外耳炎、気腫性胆嚢炎、化膿性筋炎、壊死性筋膜炎、歯周病 ■易感染性の機序:宿主因子 ...
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糖尿病で足壊疽が生じる機序、分類
2015/2/26
★血管、神経病変がなくとも、高血糖だけで足病変のリスクである。■糖尿病による足病変の原因①神経障害・温痛覚が鈍くなる⇒下肢の障害に気づかない・自律神経障害⇒汗をかきづらくなる⇒皮膚乾燥、ひび割れ⇒皮膚深層への感染が助長される・運動神経障害⇒足の変形⇒加重による軟部組織障害 ②末梢血管障害・ 潰瘍、感 ...
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脂肪肝の分類、機序;飢餓、糖尿病など
2015/2/24
★脂質吸収の流れに沿って、原因が分類される。■脂肪肝とは・中性脂肪が肝臓に蓄積すること・アルコール性/ 非アルコール性脂肪肝(NAFLD: non-alcoholic fatty liver disease)に分類される・単純性脂肪肝と脂肪性肝炎とも分類される⇒非アルコール性脂肪性肝炎(NASH: ...
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脂肪を取るとどうなるか:脂質いろいろの違いと吸収の流れ
2015/2/20
★溜まる脂質は中性脂肪。■脂質の種類●脂肪酸を含む・トリグリセリド(TG):中性脂肪 …脂肪酸3つ+グリセロール・リン脂質●脂肪酸を含まない・コレステロール …脂肪酸を含まないが、脂肪酸から合成される ※役割・TGは炭水化物や蛋白と並ぶエネルギー源・リン脂質とコレステロールは細胞機能に関わる※コレス ...
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骨髄検査は、たった1ヶ所の採取で判断するのは妥当か
2015/2/16
★感度は高くないが、負担を考えると腸骨1ヶ所で十分。■骨髄穿刺/生検ができる骨●放射性同位元素でトランスフェリンにマーキング、注射して分布をみた⇒脊椎骨と骨盤で造血活性高い。肋骨でやや高い。他は活性なし。⇒採取可能なのは胸骨、腸骨(、肋骨)からだけ①後腸骨稜 …最も患者の苦痛が少ない。基本的にここで ...
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膀胱炎の治療に抗菌薬投与は必須か?
2015/2/14
★治療に必須で、予防にも使われる。■単純性膀胱炎の治療●抗菌薬が非常に効果的・ST合剤 4T2x 3日間;7日間の治療と成績は同等、とされた(他の第一選択抗菌薬;ニトロフラントイン、ホスホマイシンは日本であまり使われない)・フロモックス100mg 3T3x &nb ...
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単純性膀胱炎の診断に、尿検査はどれくらい有用か?
2015/2/12
★症状が典型的なら、ほぼ必要ない。■診断・若年女性で下部尿路症状:排尿障害、頻尿、尿意切迫、下腹部痛、血尿⇒これだけで50%膀胱炎 …検査の必要あり⇒ 生殖器の症状なければ、90%膀胱炎 …検査の必要なし ・65歳以上の場合、下部尿路症状自体は非特異的⇒発熱、1週間以内発症の排尿障害/頻尿/尿意切迫 ...
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CCr、GFR、eGFRとは何か、どれほど当てになるか?
2015/2/10
★理想ではCCr=GFR、Creは理想からちょっと遠く、近似式は患者群が違う。■糸球体濾過率(GFR)とは・機能しているネフロンの濾過率の和…通常、1日180L程度の血漿が濾過される =125ml/min;これを体表面積あたりとしたものがGFR・GFRは体格で大きく異なるが、正常は120ml/min ...
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慢性腎不全の定義と評価
2015/2/8
★腎障害+腎機能低下の2サイドで分類。■定義●急性腎不全を除外した上で、原因に関わらず、腎障害や腎機能低下を3ヶ月以上認める状態・腎障害:生検/画像上の判断、沈渣の異常、アルブミン尿 …尿中アルブミン異常は、Alb/Cre(ACR)>30を基準とする;予後が悪くなる・腎機能低下:GFRの低下 ...