★炎症が引き金となり,細胞増殖が促されるため.
PCIは冠動脈の細いところを広げる治療ですが、それに伴い内皮などが傷害されます。
それが炎症を惹起し、細胞増殖して再狭窄するのです。
PCI後になぜ冠動脈が再狭窄するのか
・PCIによる冠動脈障害
=内皮障害
⇒①炎症
(局所の炎症,骨髄から炎症細胞がやってくる)
⇒中膜平滑筋層増殖,遊走
②血栓形成
(内皮細胞の抗血栓作用がなくなるため)
⇒動脈狭窄
★現在使われているDES(薬剤溶出性ステント)は,①炎症を抑えるが,内皮細胞増殖も抑制するため②血栓形成を助長することが問題となっています.
→なのでDAPTが必要なわけです。
DESは年々改善されてきており、DAPTの期間はどんどん短くなってきています。