★だめ.
◎これも勘違いしている看護師さん、多いです。
【第2類医薬品】ボルタレンEXテープ 14枚×2個パック(セルフメディケーション税制対象)
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市販のボルタレンは外用薬のみ。
■NSAIDsで胃粘膜障害が生じる機序
・直接障害の機序
ほとんどのNSAIDsは酸性
⇒胃の中ではイオン化しません
⇒胃粘膜を通過できます
⇒粘膜内は中性なのでイオン化し,そこでトラップ
⇒上皮細胞を傷害しえます。
◎但し,実際の胃潰瘍発生というエンドポイントで考えると,この影響は少ないのです!
⇒COX-1阻害によるPG産生阻害が大きいです。
⇒薬剤は血中より胃粘膜に移行するため,坐薬でも潰瘍になるのです。
※COX1阻害によりPG阻害されることによる影響は以下の通りです。
胃粘膜保護(PGE2,PGI2),血小板凝集抑制(PGI2),腎血流増加(PGE2)
■エビデンス(胃潰瘍出現率)
・ボルタレン発売会社の調査⇒ボルタレン錠6.63%,ボルタレンサポ0.83%
(バイアスです)
・日本リウマチ財団⇒経口NSAIDs13.7%,坐薬NSAIDs18.8%
⇒実際は,坐薬と経口でほとんど差がないです。
※ちなみに,COX-2選択阻害薬でもCOX-1阻害作用が少ないながら存在します
⇒セレコックスでも、潰瘍形成リスクはあります。
参照 UpToDate,ボルタレン®HP