消化器・肝胆膵 腎・泌尿器

慢性腎臓病⇒消化管出血 ★腎不全と血小板

★血管異型性(angiodysplasia)による(とされている)!

◎腎臓が悪いと色々な臓器に影響します。消化管出血も多くなります。血管異形成が一つの説明しうる機序と考えられているのですが、果たして因果関係といえるのか?

■血管異型性とは
平滑筋収縮+血管内圧↑
⇒粘膜,粘膜下で静脈血排泄障害
⇒粘膜下の静脈が狭窄+曲がりくねる
うっ滞,動脈と吻合
⇒血管異型性

※原因:末期腎不全,vWD,AS

★慢性腎不全により血管異型性となる病態はわかっていないのです
■possible explanation
・腎不全
⇒血小板機能↓
⇒消化管出血多い
検査する
血管異型性が発見されます
※vWDも同じ原理とされます

◎「腎不全→血小板機能↓」の病態
①血小板の中
・血小板凝集,接着↓:糖蛋白Ⅱb/Ⅲaの機能低下
  ※糖蛋白Ⅱb/Ⅲa:フィブリノゲン,vWFと相互作用し,血小板凝集や接着に関与
・ADP,セロトニン放出異常
・アラキドン酸カスケードの異常⇒TXA2,PG産生↓

②血小板の外
・尿毒症:尿素(BUN)によるわけではない.メチルグアニジンなどが関与
貧血:赤血球多い時には,血管内の中央に赤血球が位置
    ⇒血小板は血管壁に近く位置
    ⇒内皮障害があるとくっつきやすい
    ⇒貧血では血小板がまばら
    ⇒内皮障害があってもくっつきにくい
・NO産生↑:NOは血管拡張作用+血小板凝集阻害

参照 UpToDate

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