★脆弱な部位があり、そこに圧がかかってできる。
■憩室形成の機序
①箇所
・直細血管:輪筋層を貫く
…内側の環状筋と外側の縦走筋のこと
⇒直細血管のある箇所は筋層がない
⇒脆弱
・上行結腸、S状結腸に多い
…S上結腸は内腔が最も狭い
⇒高圧がかかる
②力学的原因
・筋収縮が分節的に生じる
⇒腸管内腔を外へ押し出す力がかかる
⇒憩室できる
※この異常な腸管運動がなぜ起きるかは不明
…平滑筋M3受容体のup regulationによるかも
③構造異常
●憩室ある腸管には、以下の変化がみられ、憩室形成に関与している可能性あり。
・輪筋層の肥厚、結腸ヒモの短縮、内腔縮小
・結腸ヒモへのエラスチン沈着
・年齢不相応なコラーゲンの変化
■憩室出血の原因
・憩室内の血管と内腔との間には粘膜しかない
⇒障害うけやすく、出血する
■憩室炎の原因
・腸管内圧、消化された食物により憩室壁が侵食される
⇒炎症、局所の壊死
⇒壁が貫通
=憩室炎
参照 UpToDate