血液、輸血

鉄芽球性貧血で、環状鉄芽球ができる機序

★核外に鉄が蓄積しているため。

■鉄芽球性貧血の原因、病態

・先天性 or 後天性(アルコール、鉛、ビタミンB6欠乏)
δ-ALA活性↓
赤芽球のミトコンドリア内で、ヘムと鉄が結合する過程を阻害
⇒赤芽球のミトコンドリアに鉄が多量に蓄積
⇒崩壊(無効造血)
⇒貧血
※鉄の利用が低下する
⇒血液検査で、Fe、フェリチン、トランスフェリン↑

■環状鉄芽球

・鉄染色(鉄を青に染色)
⇒鉄芽球性貧血の場合、ミトコンドリアに鉄が蓄積している
核内にはないため、核の周りを取り囲むように鉄が染色される
⇒だから環状

参照 UpToDate 

-血液、輸血