★エビデンスのある予防のみ推奨される。
■CD4+細胞数と感染症
CD4 |
感染症 |
<400 |
足白癬、VZV・結核菌再活性化、細菌感染(H.influ, S.pneumo, Salmonellaなど) |
<200 |
HSV再活性化、クリプトスポリジウム、コクシジオイデス、ニューモシスチス、イソスポラ |
<100 |
カンジダ食道炎、トキソプラズマ、ヒストプラズマ |
<50 |
CMV、MAC、クリプトコッカス |
■予防的抗菌薬投与の概略
①CD4<200
・ニューモシスチスに対しST合剤
②CD4<100
・ニューモシスチス、トキソプラズマに対しST合剤
・ヒストプラズマに対しイトラコナゾール
③CD4<50
・ニューモシスチス、トキソプラズマに対しST合剤
・ヒストプラズマに対しイトラコナゾール
・MACに対しアジスロマイシン
■菌ごと
①ニューモシスチス
・ST合剤だめならダプソン
②トキソプラズマ
・抗原陽性の場合に予防投与適応
③ヒストプラズマ
・暴露の危険のある場合に予防投与適応
④MAC
・アジスロマイシン(週1回)だめならクラリスロマイシン(1日1回)
⑤コクシジオイデス
・CD4<250かつIgG, IgM抗体陽性かつ暴露の危険がある場合、予防投与適応
(日本ではほぼない)
⇒フルコナゾールかイトラコナゾール
※他の菌、ウイルスに対する予防的抗菌薬投与は、生存率を上げるエビデンスが無いなどより推奨されない。
参照 UpToDate