★NSIADsでFFは変化しない。
■定義
●GRR(glomerular filtration rate, 糸球体濾過量)
・糸球体細動脈(G)からボウマン嚢(B)へ濾過された量
⇒GFR = 定数 × {(Gの静水圧 − Bの静水圧) − (Gの浸透圧 − Bの浸透圧)}
※濾過されるため、Bの浸透圧はほぼ0
※定数(Kf)は腎機能に直結する(単位:ml/min/mmHg)
⇒機能する動脈の減少、動脈の内膜肥厚などで減少:糖尿病、遷延する高血圧など
●RPF(renal plasma flow, 腎血漿流量)
⇒RBF(腎血流量)= RPF / (1 − Ht)
∵Htは赤血球が占める体積の割合のため
●FF(filtration fraction, 濾過率)
・FF = GFR / RPF
・平均 20%
■薬剤の影響
①NSAIDs
・プロスタグランジンは輸入細動脈を拡張
⇒それを阻害
⇒Gの静水圧減るためGFR↓、RPF↓
⇒FFは変化なし
②ACE阻害薬、ARB
・アンギオテンシンⅡは輸出細動脈を収縮
参照:http://blog.livedoor.jp/megikaya/archives/38468991.html
⇒それを阻害
⇒Gの静水圧減るためGFR↓、RPF↑
⇒FF↓
参照 Guyton生理学