呼吸器

胸腔ドレナージの仕組み

★吸引圧調整+ウォーターシール+排液貯留

■胸腔ドレーンのメカニズム
はまや

①吸引圧
・吸引
⇒吸引からの回路の途中に水+空気抜きのチューブがある
⇒吸引圧>水圧となったとき、空気抜きのチューブから空気が入る
⇒吸引圧=水圧となる
 よって、水圧=胸腔側の圧となる
 ⇒水の高さを調節(X cm)、X cmH2Oが一定の吸引圧となる
黄色い液体の場所

②リークの確認
・胸腔からの回路の途中に水がある
 =ウォーターシール(水封)
⇒空気がリークすると、気泡が発生する
青い液体の場所

※吸引圧を徐々に下げていく
 ⇒吸引圧0(=ウォーターシールのみ)でリークなければ、ドレーン抜去可能

●呼吸性変動
生理的な胸腔内圧は-5~-8cmH2O
 …吸気に胸腔内圧が減る
⇒水封のみの状態では、この圧の変化が、青い液体の上下の移動となって見える
気胸がなおり、肺が再膨張する
⇒ドレーン先端の近くにある側孔が肺に密着、ふさがれる
⇒呼吸性変動が少なくなるorなくなる 

③排液
・胸腔からの回路の最初を、排液ボトルとする
⇒液体はそこに貯留する

参照 UpToDate、やさしイイ呼吸器教室
2014/5/45更新 

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