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心筋梗塞⇒ST上昇

★簡単にまとめました。

■貫壁性梗塞(MI)の場合

●電気的拡張期、収縮期に分けて考える
拡張期はTQ部分収縮期はQT部分

<拡張期>

・虚血の心筋
K+が流出することで部分的に脱分極している(+)
・正常心筋は過分極している(+++)
電流(e-)は虚血心筋から正常心筋へ流れる
⇒虚血範囲を含む誘導において、その誘導から離れる方向
TQ電位が低下する
ベースラインを低下したTQ部分としたとき、ST上昇したようにみえる

<収縮期>

・正常心筋は脱分極している(---)
・虚血心筋は脱分極するが、すぐに過分極してしまう脱分極する電位が低い(-)
電流は正常心筋から虚血心筋へ流れる
⇒虚血領域において、QT電位が上昇する
⇒ST上昇として認める

■内膜に限局する虚血(狭心症)の場合
隣の誘導の心筋との関係でなくなる
…例えば、MIでV5領域虚血の場合:収縮期において、隣領域から、電流がV5虚血領域に流れる
 狭心症の場合:収縮期において、隣領域+V5の外膜側から、電流がV5内膜虚血領域に流れる
V5において、電極から離れる向きの電流
⇒ST低下として認める
・拡張期も同じ原理

参照 Brawnwald

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