★薬剤でのrate controlは難しいため、DCやって良いが、塞栓症に気をつける。
■rate controlの適応
①有症候性の場合
②AFLを繰り返している人で、アブレーションが予定されていない場合
③持続性AFLでアブレーションが予定されてない場合(頻脈誘発性心筋症予防のため)
④Afアブレーション後のAFL
■rate controlの方法
●目標(参考)
・有症候性:80bpm未満、無症候性:110bpm未満
●薬剤
①Ca拮抗薬:房室結節の不応期↑、伝導速度↓より、心室への刺激回数↓
・ジルチアゼム(ヘルベッサー)
…20mg/2min div、効かなければ15分後に25mg/2min div
⇒効けば10-15mg/hで持続投与
・ベラパミル(ワソラン)
…5-10mg/3min div、効かなければ15-30分毎に繰り返す
⇒効けば7.5mg/hで持続投与
※投与禁忌
⇒心不全(NYHA3 or 4)、洞不全、2-3度房室ブロック、低血圧、副伝導路あり
(WPW症候群など、副伝導路があると、AV nodeブロックによりrate↑)
②β遮断薬
・ランジオロール(オノアクト)
=超短時間作用型β blocker(エスモロールも)
…使い方:参照 持続注射薬の使い方
③アミオダロン:房室結節不応期↑、洞調律化も期待できる
⇒血行動態が悪く、Ca拮抗薬やβ遮断薬が使いにくい患者に使っても良いかも
※ただ、基本的には血行動態が悪ければDCかけたい
●電気的除細動の適応
…第一選択でもよい
・薬剤でのrate controlが難しい場合(けっこう多い)
・血行動態が不安定な場合
・副伝導路ある場合
※Afより頻度は少ないが、AFLも洞調律化時に脳梗塞のリスクはあるとされる
+また、AFL患者はAfを合併していることも多い
⇒抗凝固療法の適応はAfと同じで良い
(CHADS2 scoreなど参照)
●アブレーション
・有症候性、又は繰り返す心房粗動なら適応
参照 UpToDate, Braunwald