麻酔・外科・胸部外科

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麻酔・外科・胸部外科

胸部/腹部/腸骨/膝窩動脈瘤の具体的な管理、治療

2015/5/27  

★動脈瘤は破裂を疑えば緊急手術、適応があれば選択的手術、なければ外来フォロー。 ■胸部大動脈瘤(TAA)・以下の場合、選択的手術を①有症候性(少ない)②拡張後期径が、上行で50-60mm以上、下行で60-70mmm以上 ※女性の場合、正常大動脈径の2倍以上で選択的手術を検討手術 ※上行の場合、大動脈 ...

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麻酔・外科・胸部外科

大動脈解離の具体的な分類、管理、治療

2015/5/25  

★分類、すぐにβ遮断薬で循環管理。 ■まず、すぐに分類する●Stanford分類・A型:上行大動脈に病変があるもの・B型:A型でないもの●似ている他の病態・壁内血腫 …大動脈を栄養する血管の損傷。解離に準じて治療する。・血腫を認めない内膜のみの損傷 …現状では画像で解離と区別つかない。手術してみたら ...

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麻酔・外科・胸部外科

僧帽弁逆流の原因、分類;逸脱の位置づけ/ 分類

2015/4/20  

★エコー所見で4型に分類される.■僧房弁の解剖 ・乳頭筋-腱索は前・後交連の下あたりにある・弁輪という解剖学的構造は無い ⇒心房・弁尖・心室で囲われた部分であり,弁尖の位置が固定される所 ■僧房弁逆流(MR)の原因疾患①リウマチ性弁膜症 ・弁尖,腱索の肥厚②感染性心内膜炎 ・疣贅部分(肥厚)or&n ...

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内分泌・糖尿病 麻酔・外科・胸部外科

周術期にステロイドカバーを必要とする状況とは?

2015/4/13  

★視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸の抑制が疑われる状況。■ストレスへの生理的応答・通常時はコルチゾール5-20μg/dl程度 ⇒ストレス下で産生増加、50μg/dl程度で維持される …侵襲が強い手術だと75-100μg/dl、多発外傷だと200μg/dl程度まで上昇⇒術後で24時間程度、 ...

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消化器・肝胆膵 麻酔・外科・胸部外科

機械性イレウスは、手術後以外にも生じるか

2015/4/3  

★原因はたくさん。■機械性イレウス(小腸閉塞)の種類、原因 原因① 原因①の原因 腸管外異常による閉塞 癒着 手術既往、憩室炎、Crohn病、腹膜炎 ヘルニア 腹壁/鼠径/大腿/横隔膜ヘルニア 腸軸捻転 慢性便秘、腸間膜付着部の先天的異常 腹部膿瘍 憩室炎、虫垂炎、Crohn病 腹膜癌 卵巣癌、大腸 ...

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産婦人科・小児 麻酔・外科・胸部外科

小児の挿管チューブをどう選択するか;カフなしじゃなきゃダメ?

2015/2/4  

★カフ有りでも良い。 ■小児でカフなしチューブが伝統的に利用されてきた理由①小児は気道が狭い =使えるチューブは必然的に細くなる⇒カフがあると、内腔はその分さらに細くなる⇒換気に十分な内径を確保しにくい②小児で気道の最狭部は声門下(成人は声門) +カフを膨らませる事で、粘膜障害がでやすい(だろう)⇒ ...

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麻酔・外科・胸部外科

冠動脈バイパス術の早期合併症まとめ

2015/2/1  

★色々起きて、だいたいが死亡率を上げる原因となる。■心臓合併症①周術期心筋梗塞・術後は心筋逸脱酵素上昇/ 心電図変化あり、診断が難しい⇒新たなQ波、トロポニン上昇度合いなどから疑う②グラフト閉塞・静脈グラフトの5-10%:主に血栓閉塞で、縫合のミスが原因 ⇒PCI施行する③EF低下・多くの ...

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救急・外傷 麻酔・外科・胸部外科

大動脈損傷:鎖骨下動脈分岐部直後に多い?

2014/9/15  

★負荷がかかりやすく、脆弱なため。■大動脈峡部(イスムス)・大動脈は、鎖骨下動脈分岐直後に、生理的に少し狭くなっている=大動脈峡部※先天的にこの狭窄が強いものをCoA(大動脈縮窄)という ■大動脈損傷⇒イスムスに好発・イスムスは、可動性のある大動脈弓と、固定された胸部下降大動脈の移行部⇒負荷がかかり ...

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麻酔・外科・胸部外科

全身麻酔後⇒ビリルビン上昇

2014/8/22  

★腹部手術でなくても、術後に軽度のT-Bil上昇を認めることがある。①肝前性●溶血…輸血、血管内デバイス(ずり応力により赤血球が壊れる)●出血…血液の再吸収による②肝性・虚血(shock liver)・薬剤性;特定されにくい。但し全身麻酔薬では起きにくい。・他、術中のTPNや術後明らかになったウイル ...

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消化器・肝胆膵 麻酔・外科・胸部外科

胃管の選び方・入れ方

2014/7/8  

★減圧する場合は太く。 ■意識清明な患者●減圧目的・14Frか16Frのセイラムサンプチューブが適切…セイラムサンプチューブは2つ穴があり、片方で吸引しても、もう片方が胃と大気を交通しているため、胃壁にくっつかない仕組みになっている※十二指腸まで入った時、セイラムサンプチューブは胃内まで引き抜く必要 ...