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未熟児が低Ca血症となりやすいのは、臓器が未熟なため。
2015/1/22
★副甲状腺、腎、腸が未熟なため。■正常・妊娠3期(妊娠27〜40週)より …カルシウム、リンが経胎盤的に、胎児に移行する⇒出生時,胎盤からのCa供給が途絶える⇒Ca摂取量↓となるが、副甲状腺の機能(PTH分泌)で補完する ■未熟児⇒低Ca血症①早産、light for dates児 ⇒副甲状腺の発達 ...
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カルシウムとリンの調節機構;相互に影響し合うか?
2015/1/21
★「リンが低いとカルシウムは高い」云々の話は、両者の調節機構が似ていることに起因する。■カルシウム・分布:99%が骨、1%が細胞内、0.1%が細胞外⇒細胞外の内;50%がイオン、41%が蛋白と結合、9%が陰イオン(アニオン)と結合●動き①小腸から吸収(350mg/day)、小腸へ排泄(250mg/d ...
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低Ca血症でQT延長する機序
2015/1/13
★電位依存性Caチャネルが開きにくく、ST部分が延長するため。■CaとQT・Caは細胞内濃度<細胞外濃度(約1万分の1)※細胞内外の電解質濃度(mM) 細胞内 間質液 Na 5~15 145 K 140 5 Ca 10-4 1~2 Mg 0.5 1~2 H 7×10-5 4×10-5 Cl 5~ ...
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過換気で手がしびれる機序
2015/1/12
★低CaイオンとなりNaチャネルが敏感になるため。 ■体内のカルシウム分布●Caは血清中で①50%がイオン②40%が蛋白と結合(主にAlb)③10%が塩として存在する。⇒この内,生理的に働いているのはイオン ■過換気で低Caイオン血症となる・過換気⇒呼吸性アルカローシス⇒代償性に代謝性アシドーシスと ...
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腫瘍崩壊症候群で、なぜ低カルシウムとなるか
2015/1/10
★細胞内リンが細胞外へいくため。■細胞内外の電解質濃度(mM) 細胞内 間質液 Na 5~15 145 K 140 5 Ca 10-4 1~2 Mg 0.5 1~2 H 7×10-5 4×10-5 Cl 5~30 110 HCO3 ~10 ~30 P 35 1 ①Caは細 ...
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高Na血症の治療は、結局5%グルコースか
2014/4/5
★結局5%グルコース。 ■ナトリウム濃度の決定・[Na]=(Nae+Ke)÷体内総水分量 参照:http://blog.livedoor.jp/megikaya/archives/37084374.html ■治療・自由水の補給 ⇒経口水分摂取,5%グルコースで補正する・原疾患(高血糖,尿崩症,感染 ...
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高Na血症の原因
2014/3/21
★NaかKの喪失による。 ■血清ナトリウム濃度はどう決まるか・まず,血漿浸透圧≒2×[Na] である ※2倍してあるのは、Na+と同じmol数だけ陰イオンがあり、陽・陰イオンの総数で浸透圧が決まるため・また,血漿浸透圧=体内の全溶質÷体内総水分量 である ・体内の全溶質=細胞外溶質(細胞外Na塩)+ ...
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腎不全⇒PTH↑
2013/12/25
★リン貯留が最も重要. 1.リンの貯留・GFR低下⇒リンの再吸収↑⇒リン貯留・血清P濃度↑より, ①低Ca血症 ②活性化ビタミンDの産生・活動性↓ ③PTH遺伝子発現↑⇒PTH↑2.フリーのCaイオン濃度↓・P濃度↑,活性化ビタミンD↓,PTHの骨への作用↓よりCa濃度↓・副甲状腺の主細胞:膜受容体 ...
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K補正の速度・量
2013/12/2
★厳密には評価できないので,おおざっぱに. ■K欠乏量①KはpHに影響される・pH=7.4+/−0.1a ⇒ K正常値=4.0−/+0.5a…pH 7.5の時,K正常値 3.5 ②K欠乏量正常値-0.5⇒100mEq欠乏正常値-1.0⇒200mEq欠乏正常値-1.5⇒400mEq欠乏 ③重要な点・K ...