-
-
単純性膀胱炎の診断に、尿検査はどれくらい有用か?
2015/2/12
★症状が典型的なら、ほぼ必要ない。■診断・若年女性で下部尿路症状:排尿障害、頻尿、尿意切迫、下腹部痛、血尿⇒これだけで50%膀胱炎 …検査の必要あり⇒ 生殖器の症状なければ、90%膀胱炎 …検査の必要なし ・65歳以上の場合、下部尿路症状自体は非特異的⇒発熱、1週間以内発症の排尿障害/頻尿/尿意切迫 ...
-
-
インフルエンザ陽性だから抗インフルエンザ薬、というのは短絡的
2015/1/28
★ハイリスクな患者に選択的に処方すると良い。■抗インフルエンザ薬の適応●患者:重症、入院が必要、インフルエンザ合併症のリスクが高い、いずれかの場合…リスク因子⇒5歳以下(特に2歳以下)・65歳以上・妊娠・心肺肝腎血液内分泌神経の合併症を持つ場合・免疫抑制状態・19歳以下で長期のアスピリン内服をしてい ...
-
-
かぜ症候群に対して、エビデンスのある対症療法
2015/1/20
★抗ヒスタミン薬は効かない、効くのは意外に少ない。■発熱、疼痛・NSAIDs:効く、とするものが多い。筋肉痛、関節痛、倦怠感には効かない・アセトアミノフェン:効くかどうかは議論が分かれる。効くとするものも、500-1000mg使用している※OTC薬でアセトアミノフェンが入っているものは、効果あるかも ...
-
-
かぜ症候群へのアプローチ
2015/1/19
★病態にこだわらず、臨床症状から病型分類をする。■感冒・かぜ症候群の最も頻度の多い疾患が、急性ウイルス性上気道炎⇒臨床的には、急性上気道炎の病態にこだわるのは利便性がない (抗菌薬使用の判断など)⇒臨床病型分類をして、可能性の高い病気を頭におく⇒当てはめることで、診察がやりやすくなる ■病型分類①非 ...
-
-
市中肺炎の入院判断と、外来での治療
2015/1/16
★日本ではA-DROP、抗菌薬はマクロライド/キノロン/βラクタム。■入院判断①Pneumonia severity index(PSI) 背景 合併症 男性年齢 女性年齢 介護施設 癌 肝疾患 心不全 脳血管 腎 点数 年齢 年齢−10 10 30 20 10 10 10 ...
-
-
上気道炎と気管支炎と肺炎の違い、臨床判断
2015/1/15
★肺炎 vs. 気管支炎≒上気道炎。■臨床像①上気道炎:感冒症状…鼻水、咳、咽頭痛の内2種類以上ある事が多い②気管支炎:5日以上長引く咳。3週間程度持続する。50%に痰あり。発熱はまれ ⇒①と②は区別する意義ほぼなし③肺炎:発熱、喀痰を伴う ■細菌、治療①上気道炎・ライノが50%、他:コロナ、アデノ ...
-
-
感染性腸炎疑いの合併症無い成人:どう治療するか
2015/1/9
★抗菌薬使用は,便培養の結果を待ってからが良い. ■治療①水分補給・腸がだめのに水分補給が可能なのは、小腸のGlu-Naトランスポーターはやられないため⇒補充するのは水分だけではだめで、NaとGluが必要・WHO推奨の経口補液 (WHO-ORS)…1L水の中に、3.5g NaCl, 2.5g NaH ...
-
-
感染性腸炎疑いの合併症無い成人;何を考えるか
2015/1/8
★抗菌薬投与の必要がないウイルスと細菌が多いが、他を見落とさぬように。※外来で,急性下痢・腹痛を主訴とする,生来健康な患者について.■原因・軽症はウイルスが多い・重症は細菌が多い;4回/日以上の下痢が3日以上続いた患者の、87%は細菌性だった…サルモネラ,カンピロバクター,シゲラ,大腸菌(O-157 ...
-
-
無石性胆嚢炎の診断
2014/12/26
★原因不明の敗血症か黄疸で除外診断。■病態・内皮障害、胆嚢の虚血、胆泥鬱滞⇒胆嚢腫大、ネクローシス⇒十二指腸から二次感染※免疫抑制状態の患者は、感染が引き金となることあり ■患者背景●複数のリスクをもつ患者に多い…普通は、重症管理中の男性に多い●リスク・AML, AIDS, 骨髄移植、免疫抑制状態、 ...
-
-
フォーレ留置中の尿路感染症は、フォーレをどうすべきか?
2014/12/25
★抜去>導尿>交換。■尿カテーテル関連尿路感染症の病態①尿道の中で、カテーテルの外部にバイオフィルムが形成され、逆行性に感染②尿ドレナージ不良か、尿バッグ中の細菌汚染のため、内部から逆行性に感染⇒外部からが66%, 内部からが34%※purple urine bag症候群に注意する;参照 紫色採尿バ ...