★輸血,生物学的製剤,トランサミン.
①輸血
・濃厚血小板(PC)
・新鮮凍結血漿(FFP):全凝固因子が入っている
⇒凝固因子産生↓,希釈血漿の場合有効
②生物学的製剤
・第Ⅷ因子製剤,第Ⅸ因子製剤
⇒血友病患者
・遺伝子組み換え活性型第Ⅶ因子製剤(ノボセブン)
⇒30万円するが,劇的に効くらしい(出血性疾患全般に対して)
※今はインヒビターを持つ血友病患者,後天性血友病患者にのみ保険適応
③トランサミン(トラキネム酸)
・リジンと類似した構造もつ(リジン誘導体)
⇒プラスミノゲンのリジン結合部位に反応
⇒プラスミノゲンのフィブリンへの吸着を阻止
⇒全身の線溶系活性化状態に有用
※線溶抑制型DIC(敗血症などによる)には禁忌!
・有効性はRCTで確かめられている
④アドナ(カルバゾクロム)
・アドレナリンが体内で酸化
⇒アドレノクロム
⇒これが従来止血効果ある,と考えられていた
⇒カルバゾクロムは,同様の効果を持ち,安定した物質
⇒止血効果の機序は明らかになっていない!
…「血管壁の強化」と謳われているが,実験で血管抵抗性を上げる,という事実に基づく
⇒あやしい
・アドナ単独で止血効果を示した研究はなし
参照 http://pulmonary.exblog.jp/20437806/,金沢大学血液・呼吸器内科ブログ,
血栓止血誌 20(3):278~280, 2009