★明確なカットオフ値がないのが難点.
◎なぜか国家試験に頻出ですが、機序までかかれているものは少ないです。
著者の方はブロガーで有名です。
■用語
BAL:BronchoAlveolar Lavage=気管支肺胞洗浄
⇒多量の生理食塩水注入
⇒末梢までいきわたらせ,シリンジで陰圧をかけ回収します
TBL:TrancheoBronchial Lavage=気管支洗浄
⇒少量の生理食塩水注入
⇒気管支部分のみ洗浄,回収;肺胞部分は回収できないです
TBLB:TransBronchial Lung Biopsy=経気管支肺生検
※BALと同時に行うことが多いです
■細胞増多の解釈
リンパ球増多
⇒NSIP、COP、膠原病性間質性肺炎、薬剤関連性肺疾患、過敏性肺炎、サルコイドーシスなど
好中球増多
⇒細菌性肺炎、びまん性汎細気管支炎、AIP、IPの急性悪化
好酸球増多
⇒好酸球性肺炎など、好酸球増多症候群
■マーカー分画の解釈
CD4+>CD8+
=細胞性免疫が抑制された結果をみています
⇒サルコイドーシス、農夫肺、慢性ベリリウム肺、結核
CD4+<CD8+
⇒間質性肺炎(COP、NSIP、AIP)、薬剤関連性肺疾患、夏型過敏性肺炎
※歴史的に、過敏性肺炎とサルコイドーシスと区別する為に使われていました
⇒しかし、CD4+↑の過敏性肺炎もあり(農夫肺),現在は鑑別には推奨されません。
過敏性肺炎のこの違いのメカニズムは不明です。
参照 やさしイイ呼吸器教室