放射線・検査

腹部エコーの流れ


①胸骨下正中に縦:左葉を全体的にみる
②横にして肋弓下から:右葉を全体的にみる
 ※この2つでスクリーニング,massを見つける
 ⇒見えにくい場合は肋間から行う
③肝臓の全体像を撮る
 ⇒ウンビリカルで1枚,門脈移行部(本幹からウンビリカルへ)で1枚
  右肝静脈と中肝静脈が見える所で1枚,左肝静脈で1枚
  胆嚢が見えるviewで1枚,門脈本幹部で1枚
④腎臓と肝臓が同じ深さで映る場所を見つけ,1枚撮る
 ※肝腎コントラストの評価を行う
⑤肝臓のedgeを出し,それぞれ撮る
 ⇒下のedgeは,横隔膜がきちんと見えるように出す
 ※これで肝硬変(ぼこぼこ)の評価を行う

胆嚢
①肋間と肋弓下から胆嚢を全体的にみる
②長軸像と短軸像を撮る
 ⇒壁肥厚(3mm以上),胆石・胆泥の有無・腫瘤の有無などを確認する

胆管
①門脈移行部を描出する
②その門脈の上に,通常伴走している
 ⇒肝動脈が伴走することもあり,拍動していれば注意
 ※見つからない場合,膵頭部から追う
③みつけたら,胆管を中心に90°プローベを回転させる
④膵へ向かう胆管を描出し,1枚撮る

膵臓

①みぞおちでプローベを横にし,大動脈上にある膵臓を確認する
②膵頭部~膵体部で1枚,膵尾部で1枚撮る
③膵管を描出,1枚撮る
④プローベを縦にし,大動脈から腹腔動脈が分岐する所を描出,1枚
⑤横に振り,SMVを描出,1枚

脾臓

①左のかなり背中側の肋間から,脾臓を描出する
②脾門部が含まれる,脾臓の全体像を1枚撮る

腎臓
①肋弓下,脇腹,背中から,全体的に腎臓を見る
②長軸像,短軸像を撮る

 
参照 技師さんのレクチャー

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