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培地の違い ★菌の同定法
2014/5/3
★基本は血液培地。 ①血液培地●大抵の病原菌が発育できる …Hemophilus influenzaeは発育しない●溶血を評価できる ・α溶血(一部溶血):Streptococcus pneumoniae, viridans …過酸化水素産生による・β溶血(完全溶血):Streptococcu ...
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ICU入室後、経静脈栄養はすぐ始めない方が良いか ★ICUでの栄養管理
2014/5/2
★経口摂取禁忌の場合、経静脈栄養はすぐ始めないほうが良い。 ■経静脈栄養・入室後48時間以内に開始しても、ICU滞在日数や死亡率に変化ない⇒感染症の発生率は上昇する:(4~5%程度)⇒ICU滞在日数、挿管期間も延長するかもしれない・適正な開始時期は不明⇒一般的に、入室後1週間~2週間程度が目安 ※入 ...
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内分泌・膠原病疾患⇒腹痛
2014/4/27
★違った腹痛の機序を知る。 ●糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)・糖尿病⇒①自律神経障害 ②アシドーシス、電解質異常⇒胃内容排泄遅延、イレウス⇒腹痛※よって、アシドーシスやDKA補正された後も腹痛持続する場合、他の疾患を検索する ●急性間欠性ポルフィリン症(AIP)・ヘム合成の障害⇒ヘム合成経路中 ...
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憩室はなぜできるか
2014/4/24
★脆弱な部位があり、そこに圧がかかってできる。 ■憩室形成の機序①箇所・直細血管:輪筋層を貫く …内側の環状筋と外側の縦走筋のこと⇒直細血管のある箇所は筋層がない⇒脆弱・上行結腸、S状結腸に多い…S上結腸は内腔が最も狭い ⇒高圧がかかる ②力学的原因・筋収縮が分節的に生じる⇒腸管内腔を外へ ...
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急性アルコール中毒に補液は必要か
2014/4/18
★ほぼ必要ない。■アルコールの代謝・胃から70%、十二指腸から25%吸収する⇒胃が空の場合、摂取から30分~90分でピークとなる・肝細胞のサイトゾルでエタノール→アセトアルデヒド※代謝速度は、 ・普通の人=0.15~0.2mg/mL/h ・慢性アルコール中毒者:0.25~0.35mg/mL/h ...
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胸腔ドレナージの仕組み
2014/4/16
★吸引圧調整+ウォーターシール+排液貯留■胸腔ドレーンのメカニズム ①吸引圧・吸引⇒吸引からの回路の途中に水+空気抜きのチューブがある⇒吸引圧>水圧となったとき、空気抜きのチューブから空気が入る⇒吸引圧=水圧となる よって、水圧=胸腔側の圧となる ⇒水の高さを調節(X cm)、X cmH2Oが一定の ...
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ショックに下肢挙上は意味ないか?
2014/4/10
★効果はあっても一時的であり、有害な可能性あるため勧められない。 ■下肢挙上、Trendelenburg体位の理論●根拠・下肢挙上することで前負荷があがり、心拍出量が増える =ショック時に血圧が上がる ⇒輸液・カテコラミンでない一つの方法として使える ●反論・Trendelenburg体位でも1.8 ...
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高Na血症の治療は、結局5%グルコースか
2014/4/5
★結局5%グルコース。 ■ナトリウム濃度の決定・[Na]=(Nae+Ke)÷体内総水分量 参照:http://blog.livedoor.jp/megikaya/archives/37084374.html ■治療・自由水の補給 ⇒経口水分摂取,5%グルコースで補正する・原疾患(高血糖,尿崩症,感染 ...
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スタチン→横紋筋融解症
2014/4/4
★不明だが、仮説がいくつかある。 ■メカニズム仮説①・スタチン投与⇒コエンザイムQ10(CoQ10)合成阻害 …筋細胞のエネルギー合成(=ミトコンドリアにおける酸化的リン酸化)に必要※長期投与では横紋筋中のCoQ10濃度を下げるが、下げないとの研究もある …通常この副作用は、投与後2か月以降に起きる ...
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二相性アナフィラキシーの病態
2014/3/26
★不明. ■仮説①・抗原の皮膚での感作,肺への吸入⇒肥満細胞の脱顆粒 (一回目)⇒数時間後,好酸球・好塩基球・リンパ球浸潤 (二回目) ※患者ごとに,二回目の出現時間が違うことの説明とならない※致死性アナフィラキシーの際,組織にいるのは大抵好酸球であり,全く細胞浸潤がない事もある ■仮説② ...