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ICD植え込み後の運転制限について
2017/2/6
★埋めれば運転停止期間が定まっており、埋めなければ運転は禁止。◎植え込み型除細動器(ICD)に関して、運転制限は社会的な問題です。運転したいから移植しない、のは医学的に正しくないのは明らかですが、法律上どうでしょうか。 ■ICD植え込みが決定するまで●ICDの適応には一次予防と二次予防があります。・ ...
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急性喉頭蓋炎疑い;対応、予防的気道確保の適応
2015/8/3
★呼吸窮迫でなければ、Xp⇒直視で評価する。 ■急性喉頭蓋炎疑いへの対応●まずairwayの評価…気道不安定性あり;気道確保⇒不安定性なし⇒Xpで喉頭蓋腫脹あり;急性喉頭蓋炎⇒腫脹なし⇒直視で腫脹あり;急性喉頭蓋炎⇒腫脹なければ、他の疾患 ■気道確保の適応●突然気道閉塞のリスクがある疾患だが、特に成 ...
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蜂に刺された時の対応
2015/4/29
★針を抜いて、アナフィラキシーでなければ冷やす。 ■針を抜く・針が毒液嚢とともに皮膚に刺さる⇒毒が数秒出続ける⇒出来るだけ早急に針を抜く必要がある※刺されてから数秒たった場合、急いで針を抜いても仕様がない ・皮膚に針が残っている場合、抜く必要ある(救急外来でよくある状況) …異物反応が起きるため ■ ...
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Watershed area(分水嶺)脳梗塞の病態、特徴
2015/4/27
★脳血管栄養部位の境界域の梗塞で、体血圧低下か微小塞栓が原因。■定義、分類●脳血管が栄養する境界域の部分の脳梗塞・脳梗塞の10%程度と推定される ●名前が一定していない⇒watershed, border-zone, boundary zone, borderland, end zone, term ...
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パラコート中毒で酸素投与禁忌なのは、活性酸素を恐れてのこと
2015/1/23
★パラコート⇒フリーラジカル。■パラコートの組織障害メカニズム・細胞内でレドックス反応(酸化還元反応) …パラコートと活性化パラコート間で延々と繰り返される酵素反応⇒①この反応の副産物が活性酸素;細胞障害 ②この反応でNADPHが消費される ⇒NADPHは抗酸化物質であり、少なくなる事自体で細胞障害 ...
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過換気で手がしびれる機序
2015/1/12
★低CaイオンとなりNaチャネルが敏感になるため。 ■体内のカルシウム分布●Caは血清中で①50%がイオン②40%が蛋白と結合(主にAlb)③10%が塩として存在する。⇒この内,生理的に働いているのはイオン ■過換気で低Caイオン血症となる・過換気⇒呼吸性アルカローシス⇒代償性に代謝性アシドーシスと ...
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大動脈損傷:鎖骨下動脈分岐部直後に多い?
2014/9/15
★負荷がかかりやすく、脆弱なため。■大動脈峡部(イスムス)・大動脈は、鎖骨下動脈分岐直後に、生理的に少し狭くなっている=大動脈峡部※先天的にこの狭窄が強いものをCoA(大動脈縮窄)という ■大動脈損傷⇒イスムスに好発・イスムスは、可動性のある大動脈弓と、固定された胸部下降大動脈の移行部⇒負荷がかかり ...
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バソプレシン⇒抗利尿作用+昇圧作用
2014/8/9
★レセプターが違う。■ADH(=AVP)の合成・主に視床下部の視上核で合成(オキシトシンは傍室核で)⇒ニューロフィジンというキャリア蛋白とともに下垂体茎を下降⇒神経終末の集合が下垂体⇒エキソサイトーシスされ、毛細血管へ ■ADHの制御・視床下部かその近傍に浸透圧受容体をもつ神経細胞⇒細胞外液が濃い場 ...
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くも膜下出血⇒中枢性塩類喪失
2014/7/4
★機序ははっきりとしていないが、一過性なのでほとんど問題にならない。■中枢性塩類喪失(cerebral salt-wasting: CSW)・CNSの疾患で生じる;主にSAHで問題となる・CSWは実際に存在しない、と考える人もいる ●根拠 ・脳血管攣縮予防に多量の輸液をする ⇒反応性に尿が出ているだ ...
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けいれんの対応;まずセルシン、で良いか
2014/5/27
★2分以上持続する痙攣には、まずセルシン。 ■痙攣の分類・seizure:脳の異常な電気活動・convulsion:筋の不随意収縮・けいれん重積:けいれんが5~10分以上持続 or 意識の戻らない内に発作再発 ●メカニズム ①GABA受容体の小胞への取り込み・不活性化+NMDA受容体のシナプス表面へ ...