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なぜ甲状腺機能低下で徐脈、高コレステロールとなるか
2016/6/27
★カテコラミン受容体の発現が低下するため。 ■徐脈の機序●free T3, T4は蛋白と結合し細胞膜を通過⇒ thyroid receptorは核にある(T4にはなく、拡散して核内へ移行する)⇒T4はT3となり活性化状態となる⇒T3は核へ結合し、遺伝子を変化⇒mRNAを介して新たな蛋白を合成 ●GT ...
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インスリン製剤、特徴まとめ
2016/5/16
★実際よく使うものだけ。 ■持効型;ほぼ24時間●種類ランタス(インスリングラルギン):ほぼ1日で安定トレシーバ(インスリンデグルデク)):効果が安定するまで長くかかる(2-3日)レベミル(インスリンデテミル):半減期がやや短いが、妊婦に使う(昔FDAの推奨) ●使用法・2型糖尿病患者で降血糖薬にて ...
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なぜケトアシドーシスとなるか;高血糖への生理的反応、異常
2016/5/2
★アセチルCoAが余るため。 ■高血糖への生理的反応・グルコース(Glu)が血中へ取り込まれる⇒Gluが膵臓β細胞へ取り込まれる⇒様々な経路を介して、インスリンが分泌される⇒血糖低下●インスリンの役割①肝臓のGlu合成を阻害②グリコーゲン分解、糖新生を阻害③骨格筋と脂肪でのGlu取り込みを促進④グル ...
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血糖降下薬:αグルコシダーゼ阻害薬まとめ
2015/9/18
★心血管イベントをかなり抑制する可能性あるが、なかなかコンプライアンスが良くない。 ■機序・アルファグルコシダーゼ(αGI) …炭水化物の二糖を単糖へ分解する、小腸の消化管酵素 マルターゼ、スクラーゼ、αデキストリナーゼなどが含まれる⇒これを用量依存的に阻害⇒糖の吸収を遅くする⇒インスリンが効果的 ...
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糖尿病の合併症は、なぜ特に眼、腎臓、神経に多いか【機序】
2021/6/25
★糖尿病合併症の機序はソルビトールデヒドロゲナーゼが欠如していることが一つの原因です。 糖尿病の合併症は、なぜ特に眼、腎臓、神経に多いか【機序】 グルコースの代謝産物が臓器障害をきたします。 ・糖質が細胞内に入る⇒すぐにリン酸化され、細胞質内にトラップされる ※インスリンに依存しないグルコース取り込 ...
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血糖降下薬:DPP4阻害薬まとめ
2015/9/9
★血糖降下作用も副作用もマイルド、長期的な効果はまだ不明なので、基本的に単剤では用いず多剤に併用するもの。 ■種類と売りリナグリプチン(トラゼンタ);代謝を何も考えなくて良いテネリグリプチン(テネリア)サキサグリプチン(オングリザ)アログリプチン(ネシーナ)シタグリプチン(ジャヌビア、グラクティブ) ...
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血糖降下薬:ビグアナイド系のまとめ
2015/8/21
★メトホルミンは、基本的に2型糖尿病患者の第一選択。 ●種類・メトホルミン …商品名:メトグルコ、メルビン、メデット、グリコラン・ブホルミン …商品名:ジベトス、ジベトンS※ブホルミンはほとんど使われない ●機序①肝臓での糖新生を抑制 …mitochondrial GDPという酵素を阻害②筋肉での糖 ...
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女性化乳房の原因、病態
2015/6/10
★エストロゲン/アンドロゲン比上昇で、乳腺組織に直接作用する。 ■病態生理●エストロゲン ・乳腺に直接作用⇒乳腺管の肥大/ 伸展/ 分枝の促進 管周囲の繊維芽細胞増殖、血管増成●アンドロゲン・エストロゲンの作用に拮抗 ・エストロゲンとアンドロゲンのバランスが崩れ、女性化乳房となる…バランス ...
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発作性高血圧の原因と治療;褐色細胞腫だけか?
2015/6/1
★褐色細胞腫を否定すれば、交感神経抑制と精神科的管理が効果的。 ■鑑別診断・褐色細胞腫 …必ず1回はスクリーニングすべき;血中カテコラミンか蓄尿カテコラミン・動揺性高血圧症 …ストレスを原因とするもの;但し自覚していない患者が多い・パニック障害 …抗不安薬が著効する。発作性高血圧をpresentat ...
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骨粗鬆症の診断と検査
2015/5/20
★骨密度の低下で診断する。 ■診断基準①日本続発性を除外した上で、・脆弱性骨折なし→骨密度がYAMの70%未満・脆弱性骨折あり→骨密度がYAMの80%未満※脆弱性骨折:軽微な外力による骨折 YAM:若年成人平均値 ②WHO・骨密度が、成人女性平均の2.5SD以下(Tスコアが-2.5SD以下)●続発性 ...