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高齢、閉経、ステロイドでなぜ骨粗鬆症となるか、男性はなぜ骨粗鬆症となりにくいか
2015/5/18
★骨芽細胞↓、破骨細胞↑。 ■骨粗鬆症の機序●骨密度の低下、骨質の劣化による①骨密度・思春期に高まる(→骨量頂値);破骨細胞(骨吸収)<骨芽細胞(骨形成)⇒成人以降減っていく;骨吸収>骨形成②骨質・骨リモデリング(新陳代謝機構)、酸化/糖化の程度、ビタミンD/K、コラーゲン含有量、石灰化度で規定され ...
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周術期にステロイドカバーを必要とする状況とは?
2015/4/13
★視床下部-下垂体-副腎(HPA)軸の抑制が疑われる状況。■ストレスへの生理的応答・通常時はコルチゾール5-20μg/dl程度 ⇒ストレス下で産生増加、50μg/dl程度で維持される …侵襲が強い手術だと75-100μg/dl、多発外傷だと200μg/dl程度まで上昇⇒術後で24時間程度、 ...
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ステロイド投与後、どういう場合に漸減が必要か
2015/4/6
★どんなに高用量でも、3週間以内の使用は漸減必要なし。■ステロイド急速中断による副作用;副腎不全●機序・ステロイド長期投与→negative feedback→視床下部-下垂体-副腎系が抑制される =下垂体からのACTH分泌↓、副腎へのACTH作用↓・副腎不全徴候を呈する場合…ステロイド急速中断 下 ...
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早朝高血糖の機序;暁現象とソモジー効果
2015/3/28
★ほとんど暁現象。 ■暁現象 dawn phenomenon●夜間高血糖から早朝高血糖となること⇒GH、コルチゾール、グルカゴン(counter-regulatory hormone)分泌による …研究はいくつかあるが、はっきりした根拠はまだ不明とされる・健常人でもみられる ■ソモジー効果 Somo ...
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糖尿病治療薬の機序と特徴;SU薬、速効型インスリン分泌促進薬、αグルコシダーゼ阻害薬
2015/3/16
★持続時間がSU薬>速効性インスリン分泌促進薬、2つの作用機序は似ている。■SU薬●種類・グリメピリド(アマリール)・グリクラジド(グリミクロン)・グリベンクラミド(オイグルコン、ダオニール)●機序・スルフォニル尿素受容体:膵β細胞のATP依存性Kチャネルの一部⇒SU薬結合すると、このチャネルが不活 ...
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糖尿病薬の機序と特徴:インスリン抵抗性改善薬(ピグアナイド、チアゾリジン)
2015/3/14
★ピグアナイドは糖新生抑制、チアゾリジンはPPARアゴニスト。■ピグアナイド●種類・メトホルミン(メトグルコ、グリコラン、メデット)・ブホルミン(ジベトス) ●機序・グリセロリン酸デヒドロゲナーゼ(mGPD)の特定の型 …グリセロールリン酸→ジヒドロキシアセトンリン酸 乳酸→ピルビン酸 ⇒これらは ...
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糖尿病薬の機序と特徴;インクレチン関連薬(DPP-4阻害薬、GLP-1アゴニスト)
2015/3/12
★DPP-4阻害薬はadd-on drug、GLP-1アゴニストはDPP-4阻害薬より効く。■DPP-4阻害薬●種類・シタグリプチン(ジャヌビア、グラクティブ)・ビルダグリプチン(エクア)・リナグリプチン(トラゼンタ)・テネグリプチン(テネリア)・アログリプチン(ネシーナ)・アナグリプチン(スイニー ...
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糖尿病/耐糖能異常の鑑別;稀なものまで
2015/3/8
★遺伝子異常の頻度は意外と多い。■遺伝子異常●若年発症成人型糖尿病(MODY:maturity onset diabetes of the young)・常染色体優性遺伝、25歳未満発症で自己抗体陰性の糖尿病 …糖尿病の2-5%⇒基本的に膵臓β細胞の異常⇒ヘテロな概念で、原因となる遺伝子異常により臨 ...
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糖尿病1型と2型をどう区別するか
2015/3/6
★自己抗体陽性なら1型、陰性だと分からないが、必死に区別する必要なし。■1型糖尿病●膵臓β細胞が破壊され、インスリンが分泌できなくなること●原因は自己免疫が多い…抗GAD、インスリン、チロシンホスファターゼ、IA-2、ZnT8抗体など⇒これらが陽性なら1型として良い⇒陰性でも、β細胞破壊、インスリン ...
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糖尿病患者の血糖コントロールの指標は、絶対HbA1cか
2015/3/4
★血糖コントロール指標3つの中の、血糖値平均にHbA1cが最も良く相関する。■血糖コントロールの指標①血糖値平均●血糖6検の平均で求められる …朝飯前、午前半ば、昼飯前、昼半ば、夕食前、寝る前・糖尿病合併症の頻度と相関 ②血糖値の日内変動●mean amplitude of glycemic exc ...