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AIDS患者の日和見感染症と予防
2014/8/15
★エビデンスのある予防のみ推奨される。■CD4+細胞数と感染症 CD4 感染症 <400 足白癬、VZV・結核菌再活性化、細菌感染(H.influ, S.pneumo, Salmonellaなど) <200 HSV再活性化、クリプトスポリジウム、コクシジオイデス、ニューモシスチス、イソス ...
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Ⅰ群抗不整脈薬の違い、機序
2014/8/13
★Naチャネルとの結合速度が違う。■分類●Ⅰ群をNaチャネル遮断薬と分類⇒活動電位持続時間(APD)を延長させるものをⅠa、短縮させるものをⅠbとした⇒その後でてきた、APDに影響を与えないものをⅠcとした(大雑把だが、臨床的に使いやすい分類) ●Naチャネルとの結合、分離の速さで分けられる 速い: ...
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なぜ薬剤を持続投与すると、半減期の4倍の時間で定常状態となるか
2014/8/3
★持続投与時の血中濃度のグラフは、「半減期のグラフ」を時計回りに90°回転したもの。 ■計算時間t だけ持続投与する場合を考える。aを半減期とする。 ある時間x に投与した薬物の濃度は、t – x秒だけ代謝されているので、 (1/2)(t-x)/a (①) 時間tまで薬物は累積するが、そ ...
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コルヒチン⇒抗炎症
2014/8/2
★アラキドン酸カスケードを介さない。 ■機序・重合していないチュブリンのヘテロダイマーに結合⇒安定させ、微小管のダイナミクスを阻害⇒微小管脱重合⇒細胞骨格の変化を必要とする変化を阻害 =有糸分裂、エキソサイトーシス、好中球運動性 ・内皮細胞のE-selectin、好中球のL-selectin発現↓⇒ ...
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ACE阻害薬⇒血管拡張:輸出細動脈>輸入細動脈?
2014/6/4
★アンギオテンシンⅡ作用の拮抗。 ■アンギオテンシンⅡの作用○輸入細動脈も輸出細動脈も収縮させるが、輸出細動脈収縮の作用が大きい…①輸出細動脈の方が径が小さい ⇒収縮による血管抵抗↑作用が大きい ②輸入細動脈からNO放出される ⇒輸入細動脈の収縮が緩和される ③輸入細動脈でAT-Ⅱ受容体が刺 ...
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アンモニアとてんかんとバルプロ酸の関係
2014/5/11
★抗てんかん薬のバルプロ酸投与により、高アンモニア血症・けいれん生じうる。 ■バルプロ酸⇒てんかん抑制①GABAトランスアミナーゼ阻害 ⇒GABA代謝を阻害 ⇒シナプス前GABA濃度↑②グルタミン酸デカルボキシラーゼ活性化 ⇒GABA合成↑ ●以上よりGABA作用↑⇒電位依存性Naチャネルを抑制⇒神 ...
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急性アルコール中毒に補液は必要か
2014/4/18
★ほぼ必要ない。■アルコールの代謝・胃から70%、十二指腸から25%吸収する⇒胃が空の場合、摂取から30分~90分でピークとなる・肝細胞のサイトゾルでエタノール→アセトアルデヒド※代謝速度は、 ・普通の人=0.15~0.2mg/mL/h ・慢性アルコール中毒者:0.25~0.35mg/mL/h ...
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スタチン→横紋筋融解症
2014/4/4
★不明だが、仮説がいくつかある。 ■メカニズム仮説①・スタチン投与⇒コエンザイムQ10(CoQ10)合成阻害 …筋細胞のエネルギー合成(=ミトコンドリアにおける酸化的リン酸化)に必要※長期投与では横紋筋中のCoQ10濃度を下げるが、下げないとの研究もある …通常この副作用は、投与後2か月以降に起きる ...
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術前に止める降圧薬はARB・ACEiだけか
2014/1/8
★ARB,ACE阻害薬,利尿薬. ■高血圧患者の麻酔・麻酔中,血圧が変動しやすい(上昇も下降も) ⇒心筋梗塞につながりうる ※MI発生率↑のエビデンスがあり,この予防が重要となる・麻酔終了時,血圧がかなり上がりうる・拡張期血圧が110以上だと,明らかに合併症の頻度が増える …収縮期血圧との関連は明ら ...
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ループとサイアザイドの違い
2014/1/2
★利尿作用が全然違う. 1.ループ利尿薬・ヘンレのループの太い上行脚に作用 …Na/K/2Cl共輸送体をブロック⇒電解質の濃い尿が集合管へ⇒①浸透圧高い ⇒アクアポリンによるfree waterの再吸収↓ ②対向流増幅系を阻害 =集合管とヘンレのループ下行脚(両者とも髄質)でのfree wat ...