薬剤

めまい⇒重曹(メイロン)の作用機序

神経・感覚・精神・脳外科 薬剤

めまい⇒重曹(メイロン)効くか?

2022/1/5  

★作用機序はあるが,エビデンスはない. BPPVに対する日本独自の治療です.自分は使いません。 めまい⇒重曹(メイロン)の作用機序 (動物実験による仮説です) 炭酸水素Na(メイロン)静注により: ①血中HCO3濃度↑ ⇒代謝されCO2濃度↑ ⇒血管拡張 ②血中Na濃度↑ ⇒血漿浸透圧↑ ⇒これらの ...

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薬剤

ジギタリス(ジゴキシン)中毒

2013/6/4  

★致死的. ■心筋の活動①脱分極・Na流入(電位依存性Naチャネル)②プラトー・Ca流入(電位依存性Caチャネル)+K流出遅延(ちょっと流出,内向き整流性Kチャネル)③再分極・K流出(遅延整流性Kチャネル)⇒膜電位が下がる⇒静止膜電位の形成(内向き整流性Kチャネル)④戻る・Na流出+K流入:Na/K ...

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感染 薬剤

抗真菌薬の使い分け

2013/5/31  

★抗菌薬と同じく,広域⇒de-escalationする!概略・カンジダ⇒だいたいアゾール系      ⇒好中球減少時など初期治療の失敗許されない場合,AMPHかMCFZ・CPFG・アスペルギルス⇒アムホテリシンor アゾール系          ⇒侵襲性肺アスペルギルス症では,AMPHかVRCZ・ク ...

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薬剤 血液、輸血

ヘパリン類いろいろ

2013/5/23  

■作用機序・アンチトロンビン(ATⅢ)と複合体形成⇒活性化⇒トロンビンとⅩa不活性化↑⇒凝固系↓・少量の場合,Ⅸ,Ⅺ,Ⅻに対して強く作用⇒APTTでモニタリング cf.)ワーファリンはPTでモニタリング※抗Ⅹa/トロンビン比⇒少ない程,血小板への影響が大きい            ⇒出血の副作用多い ...

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感染 薬剤

セフェム系(セファロスポリン)の使い方

2013/5/20  

★全てのセフェム系は腸球菌に無効! ①第一世代   セファゾリン(セファメジンα®,CEZ):静注 セファレキシン(ケフレックス®):経口特徴・組織移行性めっちゃいい=狙った所に行く!⇒但し,髄液のみ移行性悪い=髄膜炎には使えない.・経口⇒バイオアベイラビリティー高い    =投 ...

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感染 薬剤

ペニシリンの使い分け

2013/5/19  

①ベンジルペニシリン  ペニシリンG(ペニシリンG®,PCG):点滴特徴感受性があればめっちゃ強い用法・100~400万単位を4時間おき(6回/day):100万単位=0.6g・長時間おいておくとバッグの中で失活する⇒但し8時間おきに交換すれば,持続点滴使える 適応菌■GPC・溶連菌:A群には100 ...

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薬剤

化学療法⇒嘔気,嘔吐 その対処

2013/5/17  

★正確にはわかっていない. ・抗癌剤による腸管刺激⇒フリーラジカル⇒クロム親和性細胞よりセロトニン(5-HT)放出⇒5-HT3受容体に作用(腸管壁)⇒迷走神経求心繊維を刺激⇒脳幹の孤束核へ(最後野にも)⇒嘔吐中枢※抗癌剤による孤束核直接刺激もある ・抗癌剤により感覚ニューロンからサブスタンスP放出⇒ ...

硝酸薬にホスホジエステラーゼ阻害薬が併用禁忌の理由

薬剤

硝酸薬にホスホジエステラーゼ阻害薬が併用禁忌の理由【cGMPの働き】

2021/10/12  

★NOの作用増強するため,血圧が低下する! 硝酸薬とホスホジエステラーゼ阻害薬を併用すると血圧が下がります。 それは臨床上常識です。 一方、その詳細なメカニズムはややマイナー知識で、知らなくても大丈夫だと思いますが、薬理学的な論理背景があることは大事です。 cGMPについて理解することが必要です。 ...

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整形外科・皮膚・形成 薬剤

痒み止めの使い分け

2013/5/2  

★痒み⇔皮膚病変悪化の悪循環を抑える! ①抗ヒスタミン薬・末梢性,中枢性(下記参照)のいずれにも有用⇒皮疹のない痒み(皮膚搔痒症)にも有用⇒但し,アトピー性皮膚炎には効きにくい・世代第一世代: 抗ヒスタミン作用       抗コリン作用⇒口渇,便秘,排尿障害,緑内障・前立腺肥大で禁忌       中 ...

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薬剤

鎮痛薬の使い分け

2013/4/24  

★NSAIDsでもそれぞれ特徴がある! ①病気の性質・急性⇒半減期が短いもの     ⇒発熱の症状が改善しているかを確認したいため     ⇒ボルタレン(1.3h),ロキソニン(1.3h)など・慢性⇒半減期が長いもの     ⇒1日1回内服で済む     ⇒モ ...